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イエレン議長証言控えるも先高感の強い相場展開

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。23.10円高の18490.02円(出来高概算10億7000万株)で前場取引を終えた。わずか1円高で始まった日経平均は、その後利益確定の売りから18427.98円まで下げる局面をみせた。しかし、昨日利食い売りが強まっていたメガバンクは底堅い展開に。また、売りが先行したファナック<6954>がプラスに転じるなど、年金資金と見られるインデックスに絡んだ資金流入が継続。
 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。規模別指数は小型株が強いほか、大型、中型株指数についても、下げ幅を縮めてきている。セクターでは、ガラス土石、鉄鋼、情報通信、非鉄金属、石油石炭、金属が堅調。一方で、鉱業、ゴム製品、電力ガス、精密機器、保険、食料品、海運、陸運などが軟調。

 日経平均は18500円には乗せられていないものの、先高感の強い相場展開である。急ピッチの上昇に対する過熱警戒や、節目の18500円回復に伴う利益確定の売りが出やすいなか、底堅さが意識されている。イエレンFRB議長証言を控えている中での底堅さであり、相当先高期待が根強いようである。また、株式市場の底堅い値動きを受けて、為替市場では円相場が1ドル119円台に乗せており、円安に振れていることも安心感につながる。
 後場も引き続き18500円近辺での攻防になりそうだが、TOPIXがマイナスで終えていることもあり、後場は日銀によるETF買い入れが意識されやすい。売り長の銘柄などにはショートカバーも入りやすいだろう。(村瀬智一)

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