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日本電産にみる売り一巡後が買いのタイミング

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。68.18円高の20202.08円(出来高概算14億1000万株)と、15年ぶりの高値水準を更新して前場の取引を終えた。22日の米国市場では、中国政府が国内のカード決済業務への外国企業の参入を認める方針を示唆したことが好感され、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の20250円となり、これにさや寄せする格好から、20200円に乗せて始まった。しかし、寄り付き直後に20252.12円まで上げ幅を拡大させた後は、利益確定等の流れもあり、高値圏でのこう着となっている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、小幅な上昇に。セクターでは、業績拡大期待が強まっている証券が上昇率トップ。海運、鉱業、精密機器、卸売、食料品などが強い。半面、ゴム製品、化学、電力ガス、その他製品、医薬品、その他金融が小安い。

 日経平均はギャップアップ後はこう着となったが、過熱警戒感なども強まりやすく、想定内の値動きだろう。また、銀行が買い一巡後に上値が重くなっていることも、いったんは利益確定に向かわせた感はある。一方で、証券が堅調である。日経平均の2万円突破で改めて業績期待が強まっているとみられるが、野村<8604>などは依然として昨年の高値を超えていないため、出遅れ感が意識されやすいだろう。
 その他、上方修正を発表したソニー<6758>は買い一巡後は利食いに押される格好で高値更新とはならず。一方でコンセンサスを下回った日本電産<6594>は、売り一巡後に切り返しをみせており、年初来高値を更新している。増益ながらもコンセンサスを下回り、売られたところが買いのタイミングとして意識されてくるようだと、今後の決算に対する注目度はより高まることになりそうだ。(村瀬智一)

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