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押し目買い意欲は相当強いと考えられる

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。12.33円安の20425.15円(出来高概算12億4000万株)で前場の取引を終えている。26日の米国市場は、早期利上げ観測を受けてNYダウは190ドル安。欧州はギリシャ財政とスペイン政局を警戒した流れから下落するなか、日経平均は9営業日ぶりに反落して始まっている。
 ただし、寄り付き直後につけた20363.21円が安値となり、その後は下げ渋りをみせており、一時プラス圏を回復している。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗。規模別指数では小型株指数がプラス圏で推移している。
 セクターでは非鉄金属、ゴム製品、鉄鋼、輸送用機器、繊維、ガラス土石、電気機器、機械などが堅調。一方で、鉱業、情報通信、その他金融、医薬品、陸運、保険、海運などが小安い。

 日経平均は反落となるものの、上昇する5日線が支持線として機能しており、陽線を形成するなど、押し目買い意欲の強さが窺える。また、円相場は1ドル123円台前半での推移が続いており、輸出関連企業に対する業績期待が改めて高まりやすいであろう。
 指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、エーザイ<4523>、京セラ<6971>、ファーストリテ<9983>が重石。一方で、ファナック<6954>、TDK<6762>、富士重<7270>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>などが支える格好。
 TOPIXが小幅ながらマイナスとなるなか、後場は日銀のETF買入れが意識されやすいだろう。また、本日から実質6月相場入りとなるため、ディーラーなどの資金流入も入りやすいとみられる。外部環境の不透明要因から短期的な売買が中心になりそうだが、押し目買い意欲は相当強いと考えられる。(村瀬智一)

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