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決算は見極めてからの対応でも遅くない

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。81.37円高の20675.04円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場は、アップルの下落のほか、マイクロソフトなどの決算が嫌気され、NYダウ、ナスダックともに下落。ただし、アップルの下落については前日の段階で過剰に反応しており、日経平均は200円超の下落に対する自律反発の格好に。また、日本電産<6594>の決算が好感されるなど、業績評価の流れも見られている。
 ただし、一時20700円を回復する局面がみられたものの、日中値幅は60円弱と狭いレンジ取引が続いており、物色の流れも個別に材料の出ている銘柄への値幅取り狙いにとどまっている。セクターでは小売、空運、食料品、その他製品、パルプ紙、情報通信、陸運などが堅調。半面、鉄鋼、鉱業、石油石炭、金属製品などが冴えない。

 日経平均は自律反発の域であり、積極的には手掛けづらい状況である。23日の米国ではキャタピラーの決算などを控えていることもあり、日米ともに決算を見極めてからの物色になりやすい。もっとも、日本電産<6594>の決算評価の動きをみても、買い気配で始まったものの、その後も上げ幅を広げており、決算を見極めてからでも遅くない状況。マネパG<8732>などもじわじわと評価される流れであった。
 そのため、決算を受けつつ、動きが出てきてから短期筋の資金流入が強まる状況であり、決算を見極めてからの冷静な対応が窺える。(村瀬智一)

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