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感応度低下も上海株を横目に見た地合いは続く

ランチタイムコメント
 日経平均は4日続落。前日比117.93円安の20210.96円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。米国株の反発を受けて日経平均も小幅ながら反発でスタートしたが、決算が嫌気されたファナック<6954>、東エレク<8035>が前日比10%超のきつい下げとなったことから日経平均はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。ただ、ファーストリテ<9983>が上場来高値を更新するなど、指数を下げたくない投資家が存在するような動きを見せたことで指数大幅安は回避されている。前日終値水準でもみ合っている上海総合指数の動向次第では上下どちらかに傾く可能性がある。先物市場での上海株に対する感応度はやや低下しているが、後場の東京市場も引続き予断を許さない相場展開となりそうだ。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がりが750、値下がりが967で規模別株価指数では大型株がさえない。業種別では、電気機器、ゴム製品、海運、その他金融、機械、空運が弱い一方、保険、情報・通信、その他製品、小売、石油・石炭、卸売が上昇した。

 今晩の米国では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表(日本時間30日未明)される。一部では米FOMC声明はややタカ派寄りの内容になるとの見方が多いようだ。今回発表される声明では9月利上げを予見させる文言が含まれるとの指摘もあるが、イエレンFRB議長による議会証言(7月15、16日(米国時間))からさほど日が経過していないことから、スタンスが大きく変更するとは考え難い。声明内容は市場に対してのインパクトは乏しいものとなると想定する。
 なお、TOPIXの前場の下落率が-0.14%だったことで、過去の流れを考慮(7月3日は-0.13%で見送り、6月30日は-0.17%で実施)すると、後場日銀によるETF買入れが入るかは微妙な状況と言えよう。(田代昌之)

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