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FOMC通過後はいずれにせよアク抜けへ

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。152.07円高の18323.67円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される可能性は低いとの見方から、NYダウは140ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の18345円となるなか、これにさや寄せする格好から買いが先行した。
 ただし、FOMCの結果を見極めたいとの模様眺めムードも強く、寄り付き直後に18446.84円まで上げ幅を広げた後は、18300円前半レベルでのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは電気機器、機械、鉱業、証券、鉄鋼、その他金融、情報通信、食料品、空運などが堅調。半面、その他製品、保険、医薬品、銀行、陸運などが利食いに押されている。

 保険、銀行などが前引けにかけて下げに転じる動きが目立っており、FOMCで利上げに踏み切るかを見極めたいというところであろう。ポジション調整に伴うリバランスの売買が中心になりやすく、日経平均はこう着感の強い値動きが意識される。物色の流れとしては外部環境に振らされ難い低位材料株や中小型株に向かいやすく、それでも資金の逃げ足は速いため、短期的な値幅取り狙いが中心であろう。
 とはいえ、FOMC通過後はいずれにせよアク抜けとなる。利上げ先送りがコンセンサスとなっており、利上げに踏み切った場合はネガティブ視されよう。ただし、先行きの不透明感が払拭することになるため、大きく売り込まれた水準では押し目拾いのスタンスとみられる。ボトム圏で推移している銘柄等については、先回りの動きも出てきそうである。(村瀬智一)

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