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日経平均は反落、ポケモノミクス関連やディープラーニング、AI、VR等の循環物色

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。31.03円安の16714.61円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。17日の米国市場は、小売決算が嫌気されて売りが先行したが、FOMC議事録の公表を受けて、緩やかな上昇に転じている。しかし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の16660円となり、これにさや寄せする格好。

 また、円相場は1ドル99円台へと円高に振れて推移していたほか、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>は、自己株式の取得が終了したことから売り仕掛け的な動きとなり、日経平均の重しとなった。これにより日経平均は寄付き直後に一時16560.20円まで下げる場面もみられた。ただし、その後は下げ幅を縮めてきており、前引けにかけて16700円を回復してきている。

 セクターではパルプ紙、鉱業、保険、銀行、その他製品がしっかり。半面、医薬品、電力ガス、情報通信、空運が冴えない。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>が日経平均を下支えしている。

 日経平均は売り一巡後は下げ幅を縮めており、5日線と25日線とのレンジ内での推移をみせている。想定されていた値動きではあるが、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>がプラス圏を回復するなど、日銀のETF買い入れに対する思惑も強そうである。また、任天堂<7974>が強い動きをみせており、ディーエヌエー<2432>、ミツミ<6767>などの関連銘柄への物色にも波及している。

 TOPIXの前引けの下落率は0.38%となり、日銀のETF買い入れが意識されやすいところである。もっとも、ETF買いが入らなかったとしても過度に嫌気することにはならないだろう。お盆休み明けにも再開される可能性もあり、日柄的にも、いつ入ってもおかしくない状況のなか、売り込みづらさはあるだろう。

 その他、物色の流れとしては、インデックスに絡んだ売買の他は、来月にも「ポケモンGOプラス」の発売を控えており、ポケモノミクス関連の一角。また、米インテルのフォーラムを受けて、ディープラーニング、AI、VRのほか、ZMPのフォーラムを控えた自動運転車、さらにフィンテック等のテーマ株の循環が続きそうだ。(村瀬 智一)

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