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日経平均は小幅続落、メガバンク底堅く、押し目拾いのスタンスに

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続落。34.31円安の18322.58円(出来高概算9億3000万株)で前場の取引を終えた。売り先行で始まった。28日の米国市場では、イタリアの国民投票への警戒から欧州株が軟調だった影響を受けて売り先行の展開だった。これまでの上昇からは想定内の一服ではあろうが、シカゴ日経225先物は大阪比50円安の18280円、円相場は1ドル111円80銭台での推移となるなか、日本については前日に続いて利食いが出やすい状況に。

 ただし、売り一巡後は下げ渋りをみせており、日経平均は18300円台での推移が続いている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、東エレク
<8035>、アステラス薬<4503>、塩野義薬<4507>などが下支えしている。セクターでは保険、鉄鋼、ガラス土石、証券、繊維、倉庫運輸、機械、卸売が冴えない。一方で水産農林、医薬品、食料品、銀行が小じっかり。

 日経平均は5日線を挟んでの推移をみせている。利食い優勢ながらも下値では日銀のETF買い入れへの需給が下支えするとの思惑もあり、売り込みづらい状況のようだ。また、昨日に続いてメガバンクが売り一巡後にプラス圏を回復していることも、センチメントを明るくさせている。

 明日はOPEC(石油輸出国機構)総会が控えており、神経質になりやすい。減産合意となれば市場は評価することになろうが、これまでの経緯からすると期待は低そうである。また、週末には雇用統計の発表が予定されている。前哨戦となるADP雇用報告のほか、ISM製造業景況指数等が予想を上回るようだと、雇用統計への期待のほか、12月利上げ観測がより強まる格好となり、ドル高・円安基調が強まることになろう。円先安感からの押し目買い意欲も強そうだ。
(村瀬智一)


<AK>

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