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日経平均は続落、オーバーナイトのポジションは取りづらい

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。57.45円安の18278.18円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えた。警戒されていた15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年の行事は通過したが、翌16日、再び弾道ミサイル発射を強行した。直後に爆発し、失敗に終わったもようだが、地政学リスクへの警戒から売り優勢の展開となった。また、週明けについては欧州市場などがイースターマンデーの祝日で休場になるため、引き続き海外勢のフローは限られている。円相場は1ドル108円台前半での推移と、円高も重しに。このような状況下、日経平均は前場半ばには一時18224.68円と、年初来安値を更新している。

 セクターでは非鉄金属、銀行、鉄鋼、輸送用機器、ガラス土石、保険が冴えない。一方で、不動産、食料品、その他製品、陸運、電力ガス、小売がしっかり。売買代金上位では任天堂<7974>、ソレイジア<4597>、サイバーステップ<3810>、ペプチドリーム<4587>、ソニー<6758>、ファナック<6954>が上昇。一方で、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、メガバンク3行、SUMCO<3436>が冴えない。

 地政学リスクへの警戒から主力処への物色は手控えられており、内需・ディフェンシブ系の一角と、中小型株での短期的な値幅取り狙いの物色が中心となっている。ただ、中小型株について、朝方は幅広く自律反発をみせていたが、その後は値を消す銘柄も散見されており、自律反発の域は脱せそうにない。

 なお、韓国の黄教安大統領代行と同国訪問中のペンス米副大統領は17日午後3時から共同記者会見を開くとメディアが伝えている。質疑応答の予定はないとのこと。北朝鮮の威嚇も警戒されやすく、オーバーナイトのポジションは取りづらいだろう。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支えとなりそうだが、上値の重い相場展開が続きそうだ。
(村瀬智一)


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