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強弱感が対立しやすい水準、円高一服で決算はアク抜け意識へ

オープニングコメント
 21日の日本株市場は買い先行の展開となり、日経平均は直近戻り高値水準を捉えてくることになろう。20日の米国市場は、クウェートでのストライキ終結を受けた原油相場の下げが嫌気されたものの、その後、週間在庫統計が減少したことから原油相場が上昇に転じた流れを受けて、NYダウは3日続伸。円相場は1ドル109円台後半で推移するなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円高の17235円となった。

 米株高や原油相場の上昇、円安が好感される格好となるなか、シカゴ先物にさや寄せする形で、幅広い銘柄が買い先行で始まろう。価格帯別出来高では商いが膨れている16900-17100円の水準を突破してくるため、ショートカバーが意識されやすくなる。

 ただし、日中はこう着感の強い相場展開になりやすく、来週から本格化する決算を前に、様子見ムードも強まりやすい。強弱感が対立しやすい水準であるため、先物市場の動きなどに振らされやすいだろう。

 また、欧州投資家の1-3月期の売り越し額が3兆円を超え、過去10年で最大規模と伝えられている。海外投資家のシェアが7割を占める状況であり、神経質になりやすい状況でもあろう。三菱自<7211>の不正発覚によって自動車セクターへの物色が手控えられやすい。

 一方で、日銀による追加緩和期待が根強いこともあり、売り方の買戻しに動きやすい面はある。さらに、為替相場が円安傾向にあることから、決算で大幅減益となっても、アク抜けにつながる可能性が意識されやすいだろう。売り込まれていたセクターや銘柄へは、リバランスの動きがみられてきそうだ。

<AK>

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