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冷静に押し目を拾うスタンスで対応

オープニングコメント
*08:47JST 冷静に押し目を拾うスタンスで対応
 28日の日本株市場は、売り一巡後も押し目狙いの買いを慎重にさせそうだ。27日の米国市場は、NYダウが193ドル安、ナスダックは530ポイント安だった。エヌビディアの決算を好感した買いが先行し、NYダウは一時450ドル超上げる場面もあった。

 ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や10−12月期国内総生産
(GDP)価格指数改定値が予想外に上方修正されたためインフレ懸念が強まったほか、トランプ米大統領がカナダやメキシコ、中国に対する関税を計画通り発動すると再表明したため警戒感が一段と強まり下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比715円安の37585円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。エヌビディアは決算評価から買い先行で始まったが、終盤にかけて急落しており、下落率は8%を超えた。半導体やAI関連銘柄への重荷となるだろう。また、日経225先物はナイトセッションで37580円まで売られた。昨年10月以降のレンジ下限まで下げてきており、37500円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まると考えられ、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。

 一方で、ボリンジャーバンドの-3σまで下げてきたことで売られ過ぎが意識されるため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いの買いが入りそうだ。米国ではトランプ大統領によるSNS投稿をきっかけに売りが集中しており、イレギュラー的な面もあったと考えられる。楽観視はできないものの、冷静に押し目を拾うスタンスで対応したいところだろう。

 インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらいところである。そのため、ディフェンシブ系などの内需関連にシフトしそうである。また、インデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすくなりそうだ。



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