トヨタ、アコム、京セラなど
[14/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 5516 +43買い先行。4月の新車販売台数は前年同月比で8ヶ月ぶりに減少、登録は5%前後減る見通しと伝わっている。消費増税後の反動減に対する警戒感は強まっていたため、短期的なアク抜け感にもつながる格好のようだ。また、富士重<7270>やスズキ<7269>の今期業績観測報道が伝わっており、先のホンダ<7267>の大幅な市場予想比下振れで警戒感が強まっていた業績ガイダンスに関しても、過度な懸念は低下する方向のようだ。
<8572> アコム 348 -45大幅安。金利規制について麻生金融相では、「政府として直ちに改定する気はない」とコメントしており、消費者金融業界の規制緩和期待がやや後退する格好になっているようだ。アイフル<8515>やオリコ<8585>などノンバンク各社の下げが目立っている。また、同社に関してはクレディ・スイス(CS)が投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も470円から342円に引き下げている。第4四半期の追加利息返還損失引当金の繰入が454億円となり、今期も利息返還請求件数の推移を見ながら、追加繰入のリスクを注視する必要があるとしている。
<6752> パナソニック 1119 -1買い先行後はもみ合い。一昨日に決算を発表、前期営業利益は3051億円で前期比89.6%増益、従来予想の2700億円を大きく上回り、市場コンセンサスの2900億円強も上回る格好となった。消費増税前の駆け込み需要が寄与したと見られるが、相対的な業績安定感の強さがあらためて認識される状況にも。一方、今期営業利益は3100億円で同1.6%増益にとどまる見通し。市場予想の3250億円前後を下回っているが、3月の事業方針説明会で提示された数値であり、期初のガイダンスとしては想定通りと捉えられている。
<6971.T> 京セラ 4807 +159買い優勢。一昨日に決算を発表している。前期営業利益は1206億円で前期比56.8%増益、従来予想の1150億円を上回り、先の観測報道並みの水準で着地した。30億円程度の一時的な費用の積み増しがあったことから、実質的にはさらに良好な数値であったとも捉えられている。また、今期は1350億円で同12.0%増益の見通し。観測報道値1300億円前後、市場予想1320-1330億円レベルを上回っている。第3四半期決算時に通期予想を下方修正、その後の株価の軟調な動きから決算期待は高まっていなかったため、買い安心感が先行する形になっている。
<4661> OLC 15305 -485売り先行。前期営業利益は1145億円で前期比40.5%増益、従来予想の1067億円を上回ったが、先に観測報道が伝わっており、ポジティブなインパクトは限定的に。一方、今期営業利益は832億円で同27.4%の大幅減益予想、30周年効果の反動から減益に転じるとの見方が多かったが、市場予想の950億円前後も大きく下回る形に。ガイダンス数値としては900億円レベルが想定されていたため、期初の見通しとしても想定を下振れた印象。テーマパーク事業の大規模投資スタンスを打ち出すも、現時点では具体性に欠けるとの見方。
<6135> 牧野フライス 760 +76決算発表後は急伸。前期営業利益は49.1億円で前期比39.3%減益、従来予想の27億円を大きく上回る着地となった。今期は同81%増益の89億円、市場コンセンサスも上回る状況に。前1-3月期は48.5億円の水準であり、想定を上回る今期見通しにもさらなる上振れ期待は高まる格好とみられる。足元の受注状況はオークマなどとの比較で増加率が低かったため、想定以上の好決算にはポジティブなインパクトが強いようだ。
<6961> エンプラス 5870 +560決算発表後は上昇。前期営業利益は124億円で前期比2.7倍、従来予想の130億円はわずかに下振れる着地となった。一方、今期は140億円で同13%増益の見通し、市場コンセンサスは160億円程度であった。決算数値にはポジティブなインパクトが限定的ながら、同時に発表した自社株消却が買い材料視される。発行済み株式数の9.88%に当たる200万株を消却予定、将来的な希薄化懸念の後退につながる格好に。
<6770> アルプス 1156 +68後場は売り気配スタートから急速に切り返すなど乱高下の動きに。前引け後に決算を発表、実績の営業利益は285億円で前期比4.2倍、従来予想は280億円であった。今期は310億円で同9%増益の見通し、345-350億円程度の市場予想を下回る形になっている。今期業績見通しを嫌気する動きが先行したものの、期初ガイダンスは相当保守的になるとの警戒感も強かったことで、売り一巡後は押し目買いの動きも強まる形へ。
<6395> タダノ 1446 +95買い優勢。一昨日に決算を発表、実績営業利益は211億円で前期比93.5%増益、従来予想の192億円を上回り、200億円程度の市場予想も上回る着地に。今期は230億円で同8.8%増益の見通し。ほぼ市場予想通りの水準だが、例年通り保守的との見方が強いようだ。また、中期計画を発表、最終年度の17.3期営業利益は300億円以上としており、当面の高成長持続期待へとつながっているようだ。
<6588> 東芝テック 665 +47急伸。一昨日に発表の決算が買い材料視されている。前期営業利益は231億円で前期比45%増益、従来予想の215億円を上回った。今期は280億円で同21%増益の見通し。前期実績、今期見通しともに市場コンセンサスを上回る水準となっている。また、今期の年間配当金は前期の8円から13円にまで引き上げる計画。依然として増配余地が残るといった指摘もあるなど、想定市場の収益拡大を素直に評価する状況となっている。
<6740> JDI 630 -42大幅続落。引き続き、一昨日の寄り付き前に発表した業績下方修正がネガティブインパクトを強めさせている。IPO直後の下方修正は想定外との見方は強く、5月15日に決算発表を予定しているが、クレディ・スイス(CS)ではコンセンサス大幅下振れのリスクが残るとも指摘している。また、シャープ<6753>が世界最高画質の中小型液晶パネルを来春にも量産と伝わっており、競争激化懸念にもつながる状況のようだ。
<6301> コマツ 2252 +58しっかり。決算発表後は見直しの動きが優勢になっている。本日は、大和が投資判断を「3」から「1」に一気に2段階格上げしており、追加の支援材料となる格好に。目標株価は2700円としているもよう。当面の悪材料は出尽くしたと判断されるほか、工場刷新によるコストダウン、部品販売強化、米レンタル拡充などを背景に、来期の増益確度は高まっているとの評価。
<FA>
<8572> アコム 348 -45大幅安。金利規制について麻生金融相では、「政府として直ちに改定する気はない」とコメントしており、消費者金融業界の規制緩和期待がやや後退する格好になっているようだ。アイフル<8515>やオリコ<8585>などノンバンク各社の下げが目立っている。また、同社に関してはクレディ・スイス(CS)が投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も470円から342円に引き下げている。第4四半期の追加利息返還損失引当金の繰入が454億円となり、今期も利息返還請求件数の推移を見ながら、追加繰入のリスクを注視する必要があるとしている。
<6752> パナソニック 1119 -1買い先行後はもみ合い。一昨日に決算を発表、前期営業利益は3051億円で前期比89.6%増益、従来予想の2700億円を大きく上回り、市場コンセンサスの2900億円強も上回る格好となった。消費増税前の駆け込み需要が寄与したと見られるが、相対的な業績安定感の強さがあらためて認識される状況にも。一方、今期営業利益は3100億円で同1.6%増益にとどまる見通し。市場予想の3250億円前後を下回っているが、3月の事業方針説明会で提示された数値であり、期初のガイダンスとしては想定通りと捉えられている。
<6971.T> 京セラ 4807 +159買い優勢。一昨日に決算を発表している。前期営業利益は1206億円で前期比56.8%増益、従来予想の1150億円を上回り、先の観測報道並みの水準で着地した。30億円程度の一時的な費用の積み増しがあったことから、実質的にはさらに良好な数値であったとも捉えられている。また、今期は1350億円で同12.0%増益の見通し。観測報道値1300億円前後、市場予想1320-1330億円レベルを上回っている。第3四半期決算時に通期予想を下方修正、その後の株価の軟調な動きから決算期待は高まっていなかったため、買い安心感が先行する形になっている。
<4661> OLC 15305 -485売り先行。前期営業利益は1145億円で前期比40.5%増益、従来予想の1067億円を上回ったが、先に観測報道が伝わっており、ポジティブなインパクトは限定的に。一方、今期営業利益は832億円で同27.4%の大幅減益予想、30周年効果の反動から減益に転じるとの見方が多かったが、市場予想の950億円前後も大きく下回る形に。ガイダンス数値としては900億円レベルが想定されていたため、期初の見通しとしても想定を下振れた印象。テーマパーク事業の大規模投資スタンスを打ち出すも、現時点では具体性に欠けるとの見方。
<6135> 牧野フライス 760 +76決算発表後は急伸。前期営業利益は49.1億円で前期比39.3%減益、従来予想の27億円を大きく上回る着地となった。今期は同81%増益の89億円、市場コンセンサスも上回る状況に。前1-3月期は48.5億円の水準であり、想定を上回る今期見通しにもさらなる上振れ期待は高まる格好とみられる。足元の受注状況はオークマなどとの比較で増加率が低かったため、想定以上の好決算にはポジティブなインパクトが強いようだ。
<6961> エンプラス 5870 +560決算発表後は上昇。前期営業利益は124億円で前期比2.7倍、従来予想の130億円はわずかに下振れる着地となった。一方、今期は140億円で同13%増益の見通し、市場コンセンサスは160億円程度であった。決算数値にはポジティブなインパクトが限定的ながら、同時に発表した自社株消却が買い材料視される。発行済み株式数の9.88%に当たる200万株を消却予定、将来的な希薄化懸念の後退につながる格好に。
<6770> アルプス 1156 +68後場は売り気配スタートから急速に切り返すなど乱高下の動きに。前引け後に決算を発表、実績の営業利益は285億円で前期比4.2倍、従来予想は280億円であった。今期は310億円で同9%増益の見通し、345-350億円程度の市場予想を下回る形になっている。今期業績見通しを嫌気する動きが先行したものの、期初ガイダンスは相当保守的になるとの警戒感も強かったことで、売り一巡後は押し目買いの動きも強まる形へ。
<6395> タダノ 1446 +95買い優勢。一昨日に決算を発表、実績営業利益は211億円で前期比93.5%増益、従来予想の192億円を上回り、200億円程度の市場予想も上回る着地に。今期は230億円で同8.8%増益の見通し。ほぼ市場予想通りの水準だが、例年通り保守的との見方が強いようだ。また、中期計画を発表、最終年度の17.3期営業利益は300億円以上としており、当面の高成長持続期待へとつながっているようだ。
<6588> 東芝テック 665 +47急伸。一昨日に発表の決算が買い材料視されている。前期営業利益は231億円で前期比45%増益、従来予想の215億円を上回った。今期は280億円で同21%増益の見通し。前期実績、今期見通しともに市場コンセンサスを上回る水準となっている。また、今期の年間配当金は前期の8円から13円にまで引き上げる計画。依然として増配余地が残るといった指摘もあるなど、想定市場の収益拡大を素直に評価する状況となっている。
<6740> JDI 630 -42大幅続落。引き続き、一昨日の寄り付き前に発表した業績下方修正がネガティブインパクトを強めさせている。IPO直後の下方修正は想定外との見方は強く、5月15日に決算発表を予定しているが、クレディ・スイス(CS)ではコンセンサス大幅下振れのリスクが残るとも指摘している。また、シャープ<6753>が世界最高画質の中小型液晶パネルを来春にも量産と伝わっており、競争激化懸念にもつながる状況のようだ。
<6301> コマツ 2252 +58しっかり。決算発表後は見直しの動きが優勢になっている。本日は、大和が投資判断を「3」から「1」に一気に2段階格上げしており、追加の支援材料となる格好に。目標株価は2700円としているもよう。当面の悪材料は出尽くしたと判断されるほか、工場刷新によるコストダウン、部品販売強化、米レンタル拡充などを背景に、来期の増益確度は高まっているとの評価。
<FA>