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日立製、大林組、東京ガスなど

本日の注目個別銘柄
<6723> ルネサスエレク 562 -33大幅続落。米インターシル買収が伝わった昨日は、自動運転などで需要が広がる車載用半導体分野の拡大期待が先行して、買い先行となったものの、資金負担増を背景に伸び悩む展開となっていた。本日も、買収プレミアムの大きさ、のれん償却による当面の利益かさ上げが限定的と見られることなどを弱材料視する動きが優勢に。

<4528> 小野薬品 2981.5 +162大幅続伸。年内にも「オプジーボ」を血液がんの一種で保険適用を受けて販売することを明らかにしたと伝わっている。これで年度内にも4つのがん治療に使われることになる。米プリストルの試験結果が嫌気されて、足元では過度な期待後退から下げ幅を広げる場面も見られていたが、あらためて「オプジーボ」がけん引役となっての業績拡大を期待する動きにも。

<2897> 日清食品 5970 +290大幅反発。2月の急落時に大きく開けたマドを埋める格好になっている。JPモルガン証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に、一気に2段階格上げしている。海外事業の第1四半期業績モメンタムはポジティブ・サプライズと指摘、意外感とトップライン成長の継続性をテーマに推奨としている。本日はディフェンシブ優位な地合いも支援となっている。

<6501> 日立製 477.1 -17.8売り先行。UBS証券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価は900円から500円にまで引き下げ。従来想定比で安定的な増益幅は小さいうえ、南アフリカ案件の損失は想定以上に大きくなると判断しているもよう。期待されていた国内従業員削減、Lumada 導入による業績改善、 M&Aなどに関しても、大きな寄与はしばらく期待しにくいと指摘。

<1802> 大林組 962 +19しっかり。本日は地合い悪の中で大手ゼネコン株が全面高となっている。政府が編成する第2次補正予算案の一般会計歳出総額が4兆1143億円となり、財源として公共事業などに使途を限定する建設国債を2兆7500億円追加発行すると報じられている。個別事業で最も規模を大きくしたのが防災などの公共事業とされており、建設セクターにはあらためてメリット期待などが思惑視される格好にも。

<9531> 東京ガス 439.6 +16.7大幅続伸。大和証券では、目標株価を520円から500円に引き下げているものの、投資判断は「3」から「1」に2段階格上げしている。2017年4月からのガス小売全面自由化と二重導管規制の緩和が、ガス会社の収益悪化要因と捉えられているが、こうしたガスシステム改革の影響は懸念されているほど大きくないとみているもよう。自社株取得期待の回復や将来の配当引き上げで中期的には更なる上値余地とも。

<9501> 東京電力 372 +19大幅続伸。IoTの技術を活用した住宅サービスでソニーと業務提携すると報じられている。家電の遠隔操作による制御で省エネにつなげるほか、高齢者や子供の見守りサービスを来年にも共同で開始するもよう。同社にとっては、既存の顧客網が生かされる格好でサービスの付加価値が高まっていくことになるほか、将来的には新たな顧客の獲得へとつながっていく可能性も期待される形に。

<3436> SUMCO 860 -55大幅反落。米半導体関連株の上昇、シリコンウエハ業界の世界的な再編の流れなどを好感して、足元ではリバウンドの流れが強まっていたが、本日は戻り売りが優勢の展開になっている。UBS証券では投資判断「セル」を継続、目標株価を560円から540円に引き下げている。再編の動きには競争激化の懸念も残ると指摘。また、本格的な値上げは依然として困難ともみている。

<XH>

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