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多様なサービスが広がり好調なコーヒー業界

注目トピックス 経済総合
コンビニ各社のコーヒーなどを提供するサービスの強化が著しくなっている。
近年セブン&アイ・ホールディングス<3382>の子会社が展開するセブン-イレブンやローソン<2651>などのコンビニ各社がコーヒー業界に参入し、低価格で挽きたて・淹れたてコーヒーを楽しむことが出来ると好評だ。
消費増税による売上の落ち込みが懸念される中、顧客獲得の最重要分野として各社コーヒーサービスの強化を打ち出している。セブン-イレブンは全国1万6400の全店舗に最低1台のコーヒー抽出マシンを設置しているが、9月をめどに2台設置店を9000店まで増やす。ローソンは6月から大手コンビニ初となる「アイスアールグレイティー」と「アイスミルクティー」を売り出す。また、サークルKサンクスも四国で試験的に実施している喫茶室「K’sCAFE」併設の新型店舗を同月から本格展開する。ファミリーマート<8028>は4月にこれまで120円だった「Sサイズ」を、セブン-イレブンと同じ100円に値下げした。今後の新規出店や改装でイートインコーナーを標準設置していく。
一方、既存カフェチェーンも負けてはいない。スターバックス コーヒー ジャパン<2712>は2014年3月期の純利益が約60億円と13年3月期比+10%以上も伸びている。その他、ドトール<3087>、タリーズ、プロントコーポレーションなども順調に売上を伸ばしているようだ。低価格を売りにした「コンビニコーヒー」とは違い、高級化を図り居心地の良さなどのプラスαを追求することで、うまく住み分けが出来ているということだろう。
価格帯や販路がコンビニコーヒーと競合するため影響が大きいと見られる缶コーヒーの売上は多少落ち込んでいるし、コーヒー豆の価格は上昇傾向にあるが、家庭用のコーヒーマシンが普及し始めるなどコーヒー業界には追い風が吹いており、「コンビニコーヒー」の競争はコーヒー業界の起爆剤になるかもしれない。




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