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(中国)北京で“毒もやし工場”摘発、工業用漂白剤を使用

注目トピックス 経済総合
「毒もやし」の製造・販売が後を絶たない中国で、また新たに家族経営の“毒もやし”製造工場が摘発された。製造過程で、工業用漂白剤「チオ硫酸ナトリウム」を用い「もやし」を漂白したと見られる。摘発前、消費者からの情報提供を受け、法制晩報が同拠点の潜入取材を敢行。23日付でその模様を伝えている。

問題の“毒もやし”は、北京市海淀区の錦繍大地市場内にある野菜卸売市場で販売。白く、大きく、根を持たず、見た目がよい。価格は、「大豆もやし」、「リョクトウもやし」ともに、500グラム1人民元(約17.8円)。相場を下回る安さだ。異常な白さに疑念を抱いた消費者が法制晩報へ通報し、潜入取材が敢行された。

11日早朝4時、白く大きな「もやし」を満載した5トントラックが同市場に乗り入れ、ドライバーが牧草をかき集めるように農用ホークを突きさして「もやし」を大きなビニール袋へ詰め、商品を納入した。午前8時40分、市場を後にしたトラックは、25分の距離にある北京市房山区青龍湖鎮崇各庄村の製造拠点へ戻る。間口15メートル、奥行き40メートルほどの製造工場周辺は、鼻をつく臭いが充満していた。また、同敷地内の別棟では、数十匹の羊と数千羽の鶏が飼育されていたという。

地元の住民は、「『もやし』工場は、経営者の家族と親戚だけで操業している。工場で造られる『もやし』に『毒』が入っていることは、村人皆が知っているので、誰も買う人はいない」と語る。また、工場関係者から直接聞いた話しとして、「刺激臭の正体は、通称『保鮮粉』と呼ばれる工業用漂白剤『チオ硫酸ナトリウム』だ」と証言した。

16日、地元警察と食品薬品監督管理局は同工場を共同で捜査・摘発した。経営者を含む家族7人が、7種類の非食品用添加物を使用した容疑で逮捕され、押収した「毒もやし」5トンが、廃棄処分されている。同工場では、毎日2トンの「毒もやし」が製造されていた。



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