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中国:「カーテレマティクス」に期待、モバイルネット超える巨大市場

注目トピックス 経済総合
端末を利用して自動車をネット接続することで受けられる次世代情報提供サービス、「カーテレマティクス」が減速感の漂う中国車市場に新たな活力を生むと期待されている。中国国内のカーテレマティクスサービ・スユーザーは、2005年の5万人から現在は700万人に拡大。カーテレマティクス市場の規模は、17年から18年にかけてモバイルインターネットを超える可能性がある??と業界内で予想されている。騰訊網が25日伝えた。
カーテレマティクスサービスの普及率は、2010年の4%から13年に6%へと上昇。14年は7.5%までに拡大したとみられる。13年の中国自動車保有台数である1億3700万台で計算すると、普及率7.5%でその市場規模は1000億人民元。15年は普及率がさらに10%に到達すると予想され、市場規模は1500億人民元に膨れ上がると見込まれている。
中国の自動車業界は足もとで、新エネルギー化、スマート化、ソーシャル化、インターネット化の4方向へと進んでいる。この流れに乗るために、自動車各社はIT企業と組んで、インターネット自動車の開発に着手した。
政策面の後押しもある。工業和信息化部(工業情報化部)の苗墟部長は先ごろ、同部管轄の中国情報通信研究院が5G通信の研究を進めていると報告した。その上で、その最大の応用先としてスマート自動車とインターネット自動車を列挙。なかでも“究極の自動車”ともいえる「無人運転カー」をその発展方向の一つとして示し、より多くの政策支援を傾ける可能性を示唆した。
中国の2014年の新車販売台数は、前年同期比6.86%増の2349万1900台に拡大し、世界最大市場の地位を保持した。しかし増加率は年初の市場予想(8-10%)を下回った。業界内では「中国自動車市場はすでに分岐点に到達した」との見方が大勢。こうした中で、中国自動車市場に「新たな黄金の10年」をもたらすかどうかのカギとして、「テレマティクス化」が大きくローズアップされている状況だ。

【亜州IR】



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