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中国:政府系ファンドが4大国有銀の株式一部売却、今年初めて

注目トピックス 経済総合
政府系投資会社の中央匯金投資公司がこのほど、4大国有銀行の株式を売却していたことが分かった。中央匯金が4大銀の株式放出に動くのは、今年に入って初めてという。現地メディアが28日伝えた。

香港証券取引所での開示資料によると、中央匯金は今週26日、中国工商銀行(1398/HK、601398/SH)と中国建設銀行(939/HK、601939/SH)のA株を一部売却。売却総額はそれぞれ16億2900万人民元、19億600万人民元に上った。売却の規模は決して大きくないものの、短期的には市場に心理的なインパクトをもたらすと警戒されている。

中央匯金をめぐっては先ごろ、大規模なポジション整理を行っているとの情報も伝わっていた。同社は4月以降、ETF(上場投資信託)の売却を加速。4月17日と22日の2営業日だけで、売却規模は200億人民元に達したとされる。

中央匯金はこれまで、株式相場の低迷時には国有銀行株の買い増しなどを通じてマーケットを下支えしてきた。例えば2013年上期には、工商銀など4大銀行株や、大型株が組み入れられたETFを相次いで購入。そうしたなか、同年5月から大きく下落していた上海総合指数は6月末に下げ止まった。

その後1年ほど相場の低迷が続いたが、中央匯金は引き続き銀行株などの買い支えを実施。中国の利下げなどをきっかけに相場が反発した2014年下期に入ってからは、これら株式を徐々に売却し始めたという。

【亜州IR】



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