中国:紙幣還流型ATMの普及加速、競争カギは「技術力」
[15/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
紙幣還流型ATM(現金自動預け払い機)の導入が中国で急速に拡大している。コンサルティング国内大手の千訊北京信息咨詢有限公司(千訊諮詢)が発表した最新リポートによると、各国内銀行が導入した紙幣還流型ATMは、2013年通年で7万4000台に上った。新規調達設備に紙幣還流型ATMが占める割合は60.38%に達し、11年の47.31%から顕著に上昇。中国のATM市場で紙幣還流型が主流になりつつある。
入金紙幣と出金紙幣を一つのユニットで取り扱う紙幣還流型ATMは、入金紙幣を出金紙幣に再利用する仕組み。ATM内部の紙幣装填量や、紙幣の装填・回収回数を減らすことができる。資金効率の向上、現金警送コストの低減、人件費の削減など、銀行サイドにとってメリットが大きい。
紙幣還流型ATMの販売台数は、中国でも増加が持続している。09年は2万6000台にとどまっていたが、12年には前年比59%増の6万2000台に膨らんだ。13年はさらに19.4%伸びている。ただ、紙幣還流型ATMの100人当たり設置台数は、依然として欧米諸国の水準を遥かに下回る規模。そのため、今後も大きな成長余地が見込まれる状況だ。
メーカー各社によるATM市場での競争も、激しさを増してきている。国内大手の広電運通(GRG Banking)、深セン怡化電能に加え、日立オムロン、ダイボード、NCRがシェアを奪い合う状況。当局による保護政策が奏功する形で、いまのところ業界内では、広電運通をはじめとする中国メーカーの影響力が高い。ただ、今後は技術力が競争の行方を大きく左右しそうだ。セルフサービスバンキングシステム(VTM)などの導入も広がりをみせるなか、競争で優位に立つためには技術力向上が不可欠といえる。
資料によると、中国のATM設置台数は13年末で合計46万5600台。米国の44万5000台を超過し、世界一の規模に拡大した。ただ、1人当たり設置台数は12年時点で307台にとどまる。米国の1376台や欧州の786台と比べると、まだ過小と呼べる状態だ。
【亜州IR】
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入金紙幣と出金紙幣を一つのユニットで取り扱う紙幣還流型ATMは、入金紙幣を出金紙幣に再利用する仕組み。ATM内部の紙幣装填量や、紙幣の装填・回収回数を減らすことができる。資金効率の向上、現金警送コストの低減、人件費の削減など、銀行サイドにとってメリットが大きい。
紙幣還流型ATMの販売台数は、中国でも増加が持続している。09年は2万6000台にとどまっていたが、12年には前年比59%増の6万2000台に膨らんだ。13年はさらに19.4%伸びている。ただ、紙幣還流型ATMの100人当たり設置台数は、依然として欧米諸国の水準を遥かに下回る規模。そのため、今後も大きな成長余地が見込まれる状況だ。
メーカー各社によるATM市場での競争も、激しさを増してきている。国内大手の広電運通(GRG Banking)、深セン怡化電能に加え、日立オムロン、ダイボード、NCRがシェアを奪い合う状況。当局による保護政策が奏功する形で、いまのところ業界内では、広電運通をはじめとする中国メーカーの影響力が高い。ただ、今後は技術力が競争の行方を大きく左右しそうだ。セルフサービスバンキングシステム(VTM)などの導入も広がりをみせるなか、競争で優位に立つためには技術力向上が不可欠といえる。
資料によると、中国のATM設置台数は13年末で合計46万5600台。米国の44万5000台を超過し、世界一の規模に拡大した。ただ、1人当たり設置台数は12年時点で307台にとどまる。米国の1376台や欧州の786台と比べると、まだ過小と呼べる状態だ。
【亜州IR】
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