中国:HSBCがPMI提供から撤退、マークイットは新たな提携先発表へ
[15/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
HSBCの広報担当者は26日、中国を含む新興国の購買担当者景気指数(PMI)提供に関し、調査会社マークイットとのタイアップを終了したと報告した。スポンサーシップ契約の満了に伴うものと説明している。マークイット側は5年にわたるHSBCとの協力が大きな成功を収めたとした上で、近くHSBCに替わる提携先を公表する方針を明らかにした。
ただHSBCがPMI提供から撤退を決めた背景について、一部メディアでは「政治的なプレッシャー」と「コスト負担の大きさ」が指摘されている。消息筋情報によると、国家統計局と中国物流購買連合会が発表する“政府版PMI”との違いをめぐり、同局から疑問の目が向けられた。また、中国PMIの提供をめぐるスポンサーシップ契約には多額のコストがかかるため、事業再編を進めているHSBCにとって大きな負担の一つになっているという。
マークイットは早急に新たな提携先を発表する予定としているが、こうした事情を考えれば、HSBCの後任を見つけることは難しいとの見方も浮上している。
なお、HSBCとマークイットが発表するPMIは、調査対象に中小企業が含まれるため、国有の大型企業を調査対象とした政府版PMIに比べ、景況感をより敏感に反映しやすいとされる。
【亜州IR】
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ただHSBCがPMI提供から撤退を決めた背景について、一部メディアでは「政治的なプレッシャー」と「コスト負担の大きさ」が指摘されている。消息筋情報によると、国家統計局と中国物流購買連合会が発表する“政府版PMI”との違いをめぐり、同局から疑問の目が向けられた。また、中国PMIの提供をめぐるスポンサーシップ契約には多額のコストがかかるため、事業再編を進めているHSBCにとって大きな負担の一つになっているという。
マークイットは早急に新たな提携先を発表する予定としているが、こうした事情を考えれば、HSBCの後任を見つけることは難しいとの見方も浮上している。
なお、HSBCとマークイットが発表するPMIは、調査対象に中小企業が含まれるため、国有の大型企業を調査対象とした政府版PMIに比べ、景況感をより敏感に反映しやすいとされる。
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