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NYの視点:FOMC声明:利上げに少し近づく、明確なヒントなし

注目トピックス 経済総合

米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利であるFF金利誘導目標を現行の0%-0.25%に据え置くことを決定した。同時に発表した声明の中では、経済の成長や雇用市場の改善が継続しているとしながらも、一部で期待されていた次回会合での利上げのヒントを示さなかった。

経済、雇用、住宅市場の改善は続いているとの判断。特に雇用と住宅市場に関する判断が引き上げられており、声明の中で明確な利上げのタイミングのヒントは示されなかったものの、9月の利上げが除外されたわけでもない。

1.労働資源の活用不足の状況に関しての判断で、前回声明の「(has diminishedsomewhat)いくらか解消」から「(has diminished)解消した」へ上方修正された。

2.また、前回声明の「労働市場がさらに改善(further improvement)したら利上げ適切」から「さらにいくらか改善(some further improvement)したら利上げが適切」と、前回会合時に比べ労働市場がさらに目標に一歩近づいたことを示した。

一方で、インフレに関する文言は変更せず判断は据え置き。インフレは引き続き低く、依然として長期目標水準を下回っているとの判断。インフレ期待は安定し、中期的に緩やかに目標である2%に向けて上昇すると予想するとした。全体の声明内容は、若干タカ派寄りとの見方で、9月の利上げ観測を受けたドル買いが続く。一方、米ウォールストリートジャーナル紙のFedウォッチャーであるヒルゼンラス氏は、インフレに関する文言が前回と同様に維持されたため低インフレを理由に「FOMCは利上げを9月以降に遅らせる可能性もある」と指摘している。


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