50ドルで足踏みする原油市場の今後は?、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
[16/05/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
2月頃からNY原油が上昇しており先週26日に50.21ドルをつけましたが、足元では50ドル近辺で停滞していますね。
その背景について松永さんは、
『ナイジェリア問題はまだまだ不透明ですが、カナダやリビア問題は、沈静化の兆しも見えてきました。NY原油の電子取引は、リビアでの戦闘激化を背景に昨夜から今朝にかけて60セントほど上昇しました。』とおっしゃっています。
原油価格上昇の背景には、リビアやナイジェリアでの戦闘激化、そしてカナダの大規模火災がありましたものね。
加えて松永さんによると、
『リビアのカダフィ政権崩壊後は、2つの政府同士の戦闘にイスラム国勢力とイスラム国勢力以外の反政府勢力も加わって、4つの勢力による複雑な戦闘状態が続いております。しかし、今月17日に東西両政府が別々に設立していた国営石油会社を一本化することで合意しました。これまでは、石油輸出の利権争いも原因で2つの政府同士が戦闘を続けてきただけに、ここでの国営石油会社の一本化は注目でしょう。』
とのことです。
これらを踏まえて、今週2日のOPEC定例総会の行方を注視したいですね。
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研〜北浜の虎と呼ばれた男〜」の5月31日付の「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子
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