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馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術(3)レーダースクリーンのメリット

注目トピックス 経済総合

皆さま、こんにちは。フィスコリサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践する「トレーディングツール活用投資法」』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツールについて、その活用方法を様々な投資情報も交えながらお話する連載の第3回目です。どうぞよろしくお願いします。

連載第3回は、レーダースクリーンを使いこなすために、レーダースクリーンの優れている点を解説します。

●あなたのスタンスはテクニカル派?ファンダメンタルズ派?

私はテクニカルアナリスト(CMTA)の資格を取得していますが、投資の判断をテクニカル分析だけに頼ることはありません。必ず、テクニカル、ファンダメンタルズ、需給の全てをチェックします。投資をする際に、しっかりとした根拠が複数あると、自然に銘柄が絞れてくるものです。しかし、いくつもの根拠を確認する作業はかなり労力が必要ですよね。レーダースクリーンの優れている点は、銘柄、テクニカル指標、ファンダメンタルズ指標、需給を一枚のシートに表示できる点です。

●200以上の指標を内蔵、しかも自由に追加・編集・削除が可能!

レーダースクリーンにはテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、需給分析に必要な200以上の指標がすでに内蔵されていますので、その中から見たい指標を一度に30項目まで登録できます。また、その指標を自分の好きな数値にカスタマイズしたり、指標を新しく追加したりすることもできます。その結果、レーダースクリーンでは銘柄ごとの一行一行に、1つ1つのチャートを分析するのに匹敵するほどの豊富な情報を載せることが可能になっています。基本的な価格、出来高、VWAP(Volume Weighted Average Price = 出来高加重平均)などの情報だけではなく、移動平均乖離率(現在の価格が移動平均値からどれくらい離れているかを%で表したもの)やMACD(Moving Average Convergence Divergence = 移動平均収束拡散法)などのテクニカル指標の結果をリアルタイムで確認できるほか、PER(PriceEarnings Ratio = 株価収益率)、PBR(Price Book-value Ratio = 株価純資産倍率)や市場コンセンサス(業績予想)などのファンダメンタルズ指標、そして、信用残などの需給データをあわせて確認することも可能です。これらを活用すれば、分析の範囲が一段と広がります。私は、一般的な分析グループ、テクニカル指標に焦点を当てたグループ、徹底的に業種分析をする分析グループなどをそれぞれ作っています。

●自分でカスタマイズした分析グループを登録できます!

今回は、テクニカル指標に焦点を当てた分析グループと業種分析の際に私が使用している分析グループをご紹介します。まだ、お気に入りの分析グループが見つかっていない方は、ぜひ参考にして下さい。

●テクニカル指標に焦点を当てた分析グループ

私は、ゴールデンクロスやデッドクロス、移動平均乖離率、MACDなどのテクニカル指標を分析グループに登録しています。例えば、ゴールデンクロスを登録しておくと、クロスした日にちと値段を表示してくれますので、ゴールデンクロスのタイミングを逃しません。また、MACDでは、2本のラインのクロスを利用し、売買のタイミングを判断する方法があります。レーダースクリーンでは、MACDラインとMACDの移動平均線であるシグナル線がクロスした点が「MACD差=0」として表示されますので、ここで売買のタイミングと判断します。レーダースクリーン上で取引のタイミングを発見し、そのあとでしっかりとチャートでも確認します。MACDの2本のラインがクロスしているものを、数多くのチャートで1つ1つ確認していると、いくら時間があっても足りません。レーダースクリーンの分析テクニックを利用すれば、投資タイミングのサインを容易に見つけだすことができます。もちろん、一つのテクニカル指標だけで投資を判断することは難しいので、出来高分析などさまざまなテクニカル指標を合わせて複合的に判断することが重要です。

●業種分析の際に使用している分析グループ

業種分析の際は、特にファンダメンタルズ指標を比較します。そのため、売上高、営業利益、PER、PBR、売上高成長率、一株あたり株主資本(BPS)、株主資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)、決算日などを登録しています。このような情報が銘柄一覧と一緒に表示できる点は本当に便利です。例えば、業種内で割安な銘柄を探す際に、よく利用されている指標がPERです。これは、「会社の利益と株価の関係」を表していて株価が会社の利益に対して何倍買われているかを測ることができます。業種ごとにPERの平均水準なども異なりますので、複数の同業銘柄とPERを並べて表示することにより、割安な銘柄を探す際に有効に役立てることができます。もっとも、PERが低いことに理由があるケースもありますので、「業種内でただPERが低いから買い」という判断は危険です。

●すべての指標で音声・ポップアップ・メールでのアラート設定が可能

皆さまは、投資のタイミングを逃して悔しい思いをしたことはありませんか?レーダースクリーンは、指標などが指定した水準になったらお知らせするアラート機能があります。あらかじめ条件を設定しておくと、音声・ポップアップ表示・メールでアラートを受信することができます。自分が見逃したくない指標で、サインが現れたことをお知らせしてくれますので、うまく活用し、狙っていた取引機会を見逃すことも防げるでしょう。

●為替のテクニカル分析にも使えます!

レーダースクリーンには、主要国の為替レートも表示できます。為替はテクニカル指標との相性が高いケースが多いので、レーダースクリーンを活用した為替の分析などはかなりおすすめです。今後、具体的に私の為替でのトレードステーション活用事例をご紹介できましたらと思っております。

次回は、私と一緒に「自分だけのオリジナルのレーダースクリーンを作ってみましょう」というテーマでお話しします。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコリサーチレポーター 馬渕磨理子)



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