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南アフリカランド円は、値固めのもち合いとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

注目トピックス 経済総合
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アフリカランド円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『今週の南アフリカランド円は、値固めのもち合いとなりそうだ』と述べています。

次に、『先週発表された南アフリカ5月消費者物価指数(CPI)は、前年比+5.2%と前回+4.4%から上昇していた。現在の政策金利が3.5%なので、実質金利=政策金利−インフレ率=3.5%−5.2%=−1.7%となってマイナスに落ち込んでいる。ただ、市場はインフレ率の上昇を受けて南アフリカ中銀が早い時期に、利上げを行うのではないかと期待しているため、南アランドは上昇した』と解説しています。

続けて、『米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で想定以上にタカ派的な姿勢を示したことと前後して、テーパリングの実施や利上げを示唆する中銀が増えている。先進国では英国、資源国通貨であるカナダはテーパリングを開始している。ノルウェー中銀は9月にも利上げを行う意向を見せており、ニュージーランドがこれに続く可能性が高い』と言及しています。

また、『資源国であり新興国でもあるブラジルは、6月16日に政策金利を0.75%上げ、4.25%に引き上げた。3会合連続の利上げで、今年に入ってからの利上げ幅は2.25%に達した。インフレ率が上昇する中、金融引き締めを余儀なくされている』と分析しています。

陳さんは、『原油価格に先高観が強い中、南アフリカでは輸入インフレ上昇が続く可能性が高い。経済の立ち直りは遅く、新型コロナ「第3波」の懸念は強いものの利上げ見通しは強まりそうだ』と示唆しています。

南アフリカ中銀のクガニャゴ総裁は、5月20日の会合後の声明で「最近のインフレは一時的とみているが、もし続くようであれば金融引き締めを躊躇しない」と指摘しました。

一方で、『南アフリカのワクチン接種の普及に期待がかかることは朗報だろう。世界保健機関(WHO)は21日、新型コロナウイルスワクチンの技術移転を促す拠点を南アフリカにつくると発表した。先進国の製薬会社の協力を得て地元メーカーなどに知識を伝え、アフリカで9〜12カ月以内にワクチンを製造することを目標とする。接種の地域格差是正につながることを期待している』と述べています。

こうしたことから、南アフリカランド円の今週のレンジについて、『7.60円〜8.0円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月29日付「南アフリカランド円今週の予想(6月28日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜




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