決算見極め、見直しの動きが広がるか【クロージング】
[14/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は小反発となり、15.88円高の14304.11円(出来高概算20億1000万株)で取引を終えた。米国株高の流れを受けて買いが先行したが、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まった。決定会合では金融政策の現状維持を決定、物価2%上昇に向け緩和を継続する。発表後は織り込み済みのなか、今度は引け後の展望リポートや黒田総裁会見を見極めたいとのムードから上げ幅を縮め、辛うじてプラスをキープした格好だ。
黒田総裁会見では、「増税の振れ伴うも基調的に緩やかな回復を続けている」、「生産・所得・支出の好循環は持続する」と述べている。会見後の為替の動きは限られており、方向感は掴みづらそうである。今晩の米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)の結果を受けてトレンドが出やすいだろうが、決算が本格化する中ではギャップ・アップ(ダウン)後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
とはいえ、決算絡みでは、京セラ<6971>が終日堅調だったほか、アルプス<6770>が決算後に売りが先行したものの、その後は急速な切り返しをみせていた。決算結果を見極め、見直しの動きが広がりをみせてくるようだと、投資家心理も改善に向かうことが期待される。本日は野村<8604>が決算と併せて自社株買いを発表しており、明日の動向が注目される。
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