欧米為替見通し:サプライズに警戒する展開
[14/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日30日の欧米市場のドル・円は、ロンドンフィキシングでの月末取引や欧米の経済指標や連邦公開市場委員会(FOMC)でのサプライズに警戒する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、抵抗帯となっている一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)102円84銭を意識する展開となる。
ユーロ圏の4月のインフレ率速報は、前年比+0.8%と予想されており、3月の前年比+0.5%からの上昇が見込まれている。
ドラギ欧州中銀総裁は、「物価下落の差し迫ったリスクがあるとは考えていないため、量的緩和プログラムは差し迫っていない」と述べており、予想通りならば、来週の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測が後退することになる。
ユーロ圏の4月のインフレ率が3月の+0.5%以下となるネガティブ・サプライズに要警戒か。
米国の1-3月期国内総生産速報値は、寒波の影響で経済活動が鈍化したことで、前期比年率+1.2%と予想されており、10-12月期の+2.6%からの減速が見込まれている。鈍化予想を下回るネガティブ・サプライズに警戒する展開となる。
連邦公開市場委員会(FOMC)では、100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)が予想されている。雇用情勢に対して悲観的なイエレンFRB議長の気まぐれによるサプライズに警戒する展開となる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数(前年比予想:+0.8%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-3.3%)
21:00 南ア・3月貿易収支(予想:-15億ランド、2月:+17億ランド)
21:15 米・4月ADP雇用統計(予想:+21万人、3月:+19.1万人)
21:30 米・1-3月期国内総生産速報値(前期比年率予想:+1.2%、10-12月期:+2.6%)
22:45 米・4月シカゴ地区購買部協会景気指数(予想:57.0、3月:55.9)
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(量的緩和策の100億ドル規模の縮小予想)
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