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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株の動向を注視する展開が継続

注目トピックス 市況・概況

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・自律反発も米モメンタム株の効果も限られるか
・ドル・円は101円54銭、ウクライナ大統領選挙などへの警戒感から上げ渋る展開
・ソフトバンク<9984>は底堅く推移も上値の重い展開が継続

■自律反発も米モメンタム株の効果も限られるか

日経平均は反発。119.90円高の14126.34円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場はモメンタム株に買い戻しの動きがみられ、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ先物清算値は大証比95円高の14125円だったこともあり、買い安心感につながったようだ。タイ軍責任者が戒厳令宣言との報道もあって地政学リスクを警戒する流れから上げ幅を縮める局面もみられた。

ただ、為替市場で落ち着いた動きもみられるなか、前引けにかけてはじりじりと上げ幅を広げる展開になっている。セクターでは、非鉄金属、鉱業、証券、不動産、電力ガス、小売、空運、医薬品などが堅調。一方で銀行、石油石炭、機械が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の6割を占めている。

一時下げに転じたソフトバンク<9984>やサイバーダイン<7779>が切り返しをみせており、ボトム圏での推移ではあるが、安心感につながろう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などが堅調。一方、マザーズ指数の上昇率は0.89%と、日経平均の0.86%とほぼ変わらずの水準。ジャスダックは0.11%の上昇にとどまっており、米モメンタム株上昇の効果も限られているようである。

日経平均は前日に14000円を割り込んだことで、自律反発との見方であろう。明日の日本銀行の金融政策決定会合を見極めたいとの様子見ムードも強いだろう。大きく売り込まれ、ショートに傾いているとみられる銘柄などにはリバウンドが狙えそうだが、値ごろ感のみでは手掛けづらい。

■ドル・円は101円54銭、ウクライナ大統領選挙などへの警戒感から上げ渋る展開

ドル・円は101円54銭付近で推移。ドル・円は、20-21日の日本銀行金融政策決定会合、21日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、25日のウクライナ大統領選挙などへの警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3707ドルから1.3712ドルで推移。6月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、139円07銭から139円31銭で推移。

12時15分時点のドル・円は101円54銭、ユーロ・円は139円22銭、ポンド・円は170円75銭、豪ドル・円は94円47銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は先物主導で上げ幅を拡大、ドル・円などが若干円安に振れる
・ソフトバンク<9984>は底堅く推移も上値の重い展開が継続
・日銀金融政策決定会合を見極め、需給不安が燻り中小型株を注視する展開が継続

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 20年付国債入札の結果発表
13:30 3月全産業活動指数(予想:前月比+1.6%、2月:-1.1%)
14:00 日銀金融政策決定会合(21日まで)
14:00 3月景気先行指数改定値(速報値:106.5)
14:30 4月全国百貨店売上高(3月:前年比:+25.4%)

<海外>

15:00 独・4月生産者物価指数(前年比予想:-0.9%、3月:-0.9%)



<KO>

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