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後場に注目すべき3つのポイント〜サイバーダインなど中小型株物色が継続

注目トピックス 市況・概況

23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・短期筋の値幅取り狙いは再び中小型株に
・ドル・円は101円98銭付近、地政学的リスクへの警戒感から上げ渋る展開
・ミクシィ<2121>は小幅安もサイバーダイン<7779>が急伸、中小型株物色は継続

■短期筋の値幅取り狙いは再び中小型株に

日経平均は反発。55.74円高の15405.16円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。20日の米国市場の上昇の流れを受けてシカゴ日経225先物にサヤ寄せする格好から始まった。また、円相場は1ドル102円前半と若干円安に振れて推移していたことも手掛かり材料に。

しかし、政府の新成長戦略の発表を前に利益確定の動きも出やすく、日経平均は15400円を挟んでの狭いレンジ取引に。買いが先行したソフトバンク<9984>が下げに転じているほか、円相場も1ドル101円台後半での推移となるなか、手掛けづらい状況。

物色は中小型株に向かっており、ミクシィ<2121>は下げに転じるものの、サイバダイン<7779>、菊池製作所<3444>などロボット関連が堅調。セクターでは石油石炭、空運、非鉄金属、精密機器、金属製品などが堅調。一方で、情報通信、電力ガス、証券、パルプ紙などが冴えない。

東証1部の規模別指数は大型株指数のみがマイナスであり、先週後半にかけての主力大型株物色に対する利食いによる反動がみられているようだ。もっとも、ソフトバンク<9984>やKDDI<9433>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>などがマイナス圏で推移するものの、日経平均は底堅い展開である。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が過半数を占めており、地合いは悪くないだろう。まずは、政府の新成長戦略の結果を見極めたいところか。

利益確定の売りが出やすいなか、短期筋の値幅取り狙いは再び中小型株に向いているようである。後場もサイバダイン<7779>などを睨みながらの相場展開になりそうだ。ただし、資金の回転は速くなっているため、物色に広がりがみられるというよりは、一部の銘柄に資金が集中しやすい需給状況であろう。また、調整も利益確定が中心で押し目買い意欲は強く、ショートポジションは避けたいところか。

■ドル・円は101円98銭付近、地政学的リスクへの警戒感から上げ渋る展開

ドル・円は101円98銭付近で推移。ドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ情勢、イラク情勢)への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3587ドルから1.3610ドルで推移。欧州中央銀行(ECB)による10月までの追加措置先送り観測で下げ渋る展開だが、ウクライナ紛争への警戒感から上値は限定的。ユーロ・円は、138円66銭から138円80銭で推移。

12時14分時点のドル・円は101円98銭、ユーロ・円は138円75銭、ポンド・円は173円71銭、豪ドル・円は96円22銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は上げ渋る、新成長戦略発表後の出尽くし感を警戒する動きも
・ミクシィ<2121>は小幅安もサイバーダイン<7779>が急伸、中小型株物色は継続
・市場環境は良好、値動きの軽い中小型株での短期値幅取り狙いが物色の中心に

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 全国スーパー売上高(5月)
14:00 パソコン出荷(5月)
15:00 黒田東彦日銀総裁が講演
15:30 榊原定征経団連会長が定例記者会見

<海外>

16:30 独・6月製造業PMI速報値(予想:52.5、5月:52.3)
16:30 独・6月サービス業PMI速報値(予想:55.8、5月:56.0)



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