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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株は資金の逃げ足の速さに警戒

注目トピックス 市況・概況

25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・手詰まり感台頭で短期筋の売り仕掛けに注意か
・ドル・円は101円89銭付近、地政学的リスクへの警戒感などが上値抑制
・ナノキャリア<4571>のマイナス転換など短期資金の逃げ足は速い

■手詰まり感台頭で短期筋の売り仕掛けに注意か

日経平均は反落。64.95円安の15311.29円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。ウクライナやイラク情勢の緊迫化に伴うリスク回避姿勢により、利益確定の売りが先行。また、政府の成長戦略が発表され、いったんは材料出尽くしのムードもあるようだ。

15300円を割り込んで始まった日経平均は、その後15347.88円まで下げ幅を縮める局面をみせたが戻りの勢いもなく、日中値幅80円程度での狭いレンジ取引に。朝方強い値動きをみせていた中小型株なども次第に利益確定に向かう格好に。これによりマザーズ指数やジャスダック平均は、日経平均やTOPIXを上回る下落率に。

セクターでは空運、電力ガス、建設などが小じっかり。一方で、鉱業、保険、その他製品、その他金融、機械、パルプ紙、銀行などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。

日経平均は15300円を挟んでの底堅い値動きが続いている。成長戦略については一定の評価もあるなか、押し目買い意欲は強いとみられる。一方、上値追いも慎重であり、次第に利益確定に向かわせているようである。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、京セラ<6971>、東エレク<8035>、ファナック<6954>などが上値の重しに。

ミクシィ<2121>のほか、年初来高値を更新していた日本通信<9424>、さらに菊池製作所<3444>などロボット関連の一角も下げに転じるなか、中小型株への物色についても手詰まり感が台頭しているようである。日経平均が15300円を挟んでのこう着が続くようだと、先物主導で短期的な売り仕掛けの動きが出やすく、注意しておきたい。

■ドル・円は101円89銭付近、地政学的リスクへの警戒感などが上値抑制

ドル・円は101円89銭付近で推移。ドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ情勢、イラク情勢)への警戒感、東京株式市場が弱含みに推移していることで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3602ドルから1.3606ドルで推移。欧州中央銀行(ECB)による10月までの追加措置先送り観測で下げ渋る展開だが、ウクライナ紛争への警戒感から上値は限定的。ユーロ・円は、138円57銭から138円68銭で推移。

12時17分時点のドル・円は101円89銭、ユーロ・円は138円62銭、ポンド・円は172円97銭、豪ドル・円は95円40銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は下げ渋る展開、GPIF改革などへの期待感が根強い
・ナノキャリア<4571>のマイナス転換など短期資金の逃げ足は速い
・ミクシィ<2121>やサイバーダイン<7779>などの動向を注視

☆後場の注目スケジュール☆

<海外>

15:00 独・7月GFK消費者信頼感指数(予想:8.5、6月:8.5)



<KO>

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