個人主体のテーマ性のある材料株物色に注目【クロージング】
[14/08/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
25日の日経平均は反発となり、74.06円高の15613.25円(出来高概算15億6000万株)で取引を終えた。注目されたジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演については、22日の米国市場での反応は限定的だった。シカゴ日経225先物は大阪比変わらずの15550円だったが、為替市場では1ドル104円台と円安に振れて推移していたことが材料視されている。結果的には前週末の価格レンジ内でのこう着が続いていだが、上値の重さよりは上昇する5日線を支持線とする格好での下値の堅さが意識される格好。終値では7月31日以来の15600円を回復した。
日経平均はこう着ながらも、トヨタ自<7203>、ソフトバンク<9984>は終日プラス圏での推移となった。また、こう着は想定されているなか、サイバーダイン<7779>が信用規制解除を受けて動意付き、これが他の介護・支援ロボット関連に波及。また、ミクシィ<2121>への物色が再び強まるなど、個人主体の物色は活発である。また、菅官房長官は、エボラ出血熱の治療に効く可能性がある未承認薬について、世界保健機関(WHO)や医療従事者の要請があれば提供する用意があると表明。この報道を受けて富士フイルム<4901>が後場一段高となったほか、バイオベンチャーへ買いが波及するなど、良好な需給状況が窺えた。
ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領、それにEUの代表らが26日に会談する予定である。停戦に向けた動きへの期待が高まる半面、進展が見られなければ改めて地政学リスクへの警戒感が嫌気される可能性がある。これを見極めたいとするムードから日経平均のこう着は続きそうだが、個人主体のテーマ性のある材料株物色の広がりは期待できよう。
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