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権利取り後意識なら業績と政策テーマか【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

24日の日経平均は小幅続落となり、38.45円安の16167.45円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えた。欧米市場の下落の影響や円相場が急速に円高に振れたこともあり、売り先行で始まった。ソフトバンク<9984>は大幅に続落となり、日経平均の重しとなっている。一方、塩崎厚労相の講演内容のほか、訪米中の安倍首相によるGPIF改革に関連する発言などもあり、急速に下げ渋る動きにも。これにより日経平均は寄り付き直後に付けた16094.59円を安値に、その後は16200円を回復する局面もみられた。

ソフトバンク<9984>の下げやLINEの年内上場見送りを受けた関連銘柄の下げなど、個人の需給悪化がやや警戒されそうである。しかし、配当権利取りの動きがみられているほか、米アップルの新型「iPhone」の販売好調を受けて、関連銘柄が堅調。また、来週召集される臨時国会を前に、カジノ関連の一角なども動意をみせている。

明日は9月の権利取り最終日となるため、配当狙い商いが活発化しそうだ。品薄の銘柄などへは権利落ちによる反動が意識される面もあるが、主要銘柄などについては落ち分の即日吸収などへの思惑も高まりやすいだろう。地政学リスクの高まりなどが重しとなる中、GPIF改革など政策に対する思惑などが下支えといった面もあり、高ROE銘柄などへの押し目買い意欲も強そうである。配当取りが通過してくると、決算を意識した好業績物色のほか、29日から召集される臨時国会に関心が集まりやすく、政策に絡んだテーマ物色に向かわせよう。



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