26日の米国市場ダイジェスト:ダウは12ドル高、感謝祭やOPEC会合を控え閑散取引に
[14/11/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは12ドル高、感謝祭やOPEC会合を控え閑散取引に
NYダウ ナスダック
終値 :17827.75 終値 :4787.32
前日比:+12.81 前日比:+29.07
始値 :17812.25 始値 :4760.23
高値 :17833.76 高値 :4788.00
安値 :17791.16 安値 :4757.49
26日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は12.81ドル高の17827.75、ナスダックは29.07ポイント高の4787.32で取引を終了した。27日に感謝祭の祝日を控えているほか、石油輸出国機構(OPEC)会合で減産を決定するかを見極めたいとの思惑もあり、終日閑散取引となった。10月個人支出が予想を下振れしたことが上値を抑える要因となったものの、年末商戦への期待感や一部企業決算が好感され、引けにかけて緩やかに上昇する展開となった。ダウ平均株価とS&P500指数は過去最高値を更新。セクター別では、半導体・半導体製造装置や電気通信サービスが上昇する一方、エネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
PCメーカーのヒューレット・パッカード(HPQ)は、予想に概ね一致する決算を発表したものの、複数のアナリストが楽観的な見通しを示して上昇。アニメーション制作のドリームワークス・アニメーション(DWA)は、モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げ上昇。一方で、深海油田開発のシードリル(SDRL)は、債務削減の為に配当を中止することを発表して急落。農業機械のディーア(DE)は予想を上回る決算を発表したものの、今期の機械売上高が21%減となる見通しを示し軟調推移となった。
27日は感謝祭(サンクスギビング)で米国株式相場は休場。翌28日も、午後1時までの短縮取引となる。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は117円75銭、米国債利回りの下げ渋りでドル買い戻し
ドル・円は117円43銭まで下落した後、117円84銭まで反発し、117円75銭で引けた。この日発表された米国の雇用、製造業、消費者、住宅関連の指標が弱かったことから、米国債利回りが低下し、ドル売りが先行した。その後は、7年債入札は需要堅調だったが、米国債利回りが下げ渋ったことから、ドルの買い戻しが優勢になったとみられる。
ユーロ・ドルは、1.2470ドルから1.2532ドルまで上昇。ユーロ・円も146円84銭から147円40銭まで上昇した。欧州中央銀行(ECB)消息筋の「(現在の手段機能見極めで)量的緩和を急ぐべきではない」との見解が伝えられたこともあり、ユーロ買いになった。ポンド・ドルは、1.5765ドルから1.5806ドルまで上昇し、ドル・スイスフランは、0.9644フランから0.9595フランまで下落した。
■NY原油:続落で73.69ドル、「OPEC、生産削減しない見通し」との報道で売り優勢
NY原油は続落(NYMEX原油1月限終値:73.69 ↓0.40)。73.38ドルまで下落後、いったん74.25ドルまで反発したが、引けにかけて再び売りに押される展開になった。米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)が発表され、国内全体の在庫、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫、ガソリン在庫の増加が判明したタイミングで安値をつけた。
その後は、27日(木)開催の石油輸出国機構(OPEC)の総会に関する思惑による取引となり、一時買い戻しも入った。しかし、一部報道で「生産削減しない見通し」と伝えられたことから、再び売りが優勢になり、続落で終わった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.11ドル +0.01ドル(+0.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.12ドル -0.18ドル(-0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)188.52ドル -0.34ドル(-0.18%)
インテル(INTC) 36.90ドル +0.58ドル(+1.60%)
アップル(AAPL) 119.00ドル +1.40ドル(+1.19%)
グーグル(GOOG) 540.37ドル -0.71ドル(-0.13%)
フェイスブック(FB) 77.62ドル +1.99ドル(+2.63%)
キャタピラー(CAT) 105.79ドル -0.45ドル(-0.42%)
アルコア(AA) 17.60ドル +0.23ドル(+1.32%)
ウォルマート(WMT) 84.98ドル +0.03ドル(+0.04%)
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