ユーロ週間見通し:欧州中央銀行定例理事会に要注目
[14/11/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ユーロはやや強含み、独連銀による外貨準備調整のユーロ買いの影響も
先週のユーロ・ドルはやや強含み。ドイツ連邦銀行の外貨準備調整のユーロ買いやユーロ圏金融機関のリパトリ(外貨建て資産売却・ユーロ買い)などがユーロに対する支援材料となった。ただ、コンスタンシオ欧州中銀副総裁が2015年1-3月期での量的緩和の可能性を示唆したことで、ユーロの上げ幅はやや縮小した。
先週のユーロ・円は上昇。原油価格の下落、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によるユーロ建て資産投資増額観測を受けて、一時147円98銭まで上昇した。取引レンジはユーロ・ドル1.2360ドル-1.2532ドル、ユーロ・円145円59銭-147円98銭。
■欧州中央銀行定例理事会に要注目
今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ドラギ欧州中銀(ECB)総裁が量的緩和の可能性を示唆していること、ユーロ圏の失業率が高止まりしており、インフレ率が低迷していることが意識されそうだ。ただし、欧州中央銀行の定例理事会で金融政策の現状維持が決まった場合、ユーロは下げ渋る可能性がある。
ユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測、ウクライナ緊迫化への警戒感から、ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは上げ渋る展開が予想される。
主な発表予定は、2日(火):(ユーロ圏)10月生産者物価指数、3日(水):(ユーロ圏)10月小売売上高、(ユーロ圏)7-9月期域内総生産改定値、4日(木):(ユーロ圏)欧州中央銀行が金融政策発表。
予想レンジ:ユーロ・円144円00銭-149円00銭/ユーロ・ドル1.2100ドル-1.2600ドル
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