前場に注目すべき3つのポイント〜原油安メリットや内需系銘柄にシフトか
[15/03/11]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
10日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日本株の相対的な底堅さは意識されよう
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:水素スタンドの安全審査緩和へ
■日本株の相対的な底堅さは意識されよう
☆日経225想定レンジ:上限18650円-下限18500円
11日の東京市場は売り先行のスタートになろうが、下値の堅さが意識されよう。10日の米国市場はNYダウが300ドルを超す下落となった。米国の利上げ観測やギリシャの改革措置をめぐる懸念といった影響が大きかった。これを受け、シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の18540円となり、東京市場はこれにさや寄せする格好から始まろう。
もっとも、シカゴ先物にさや寄せしても、前日の安値水準である。海外市場の下落の流れからみれば日本株の相対的な底堅さは意識されそうである。日銀のETF買い入れや年金買いなどが売り込みづらくさせる。週末の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、権利行使価格の18500円処での落ち着きも意識されよう。
物色の流れとしては内需系にシフトしやすいか。原油相場の下落を受けて、原油安メリット辺りも意識されよう。3月期末が近づくなか、需給要因による影響もみられよう。長期的な調整が続いていた銘柄などには、買い戻しによるリバウンドが意識されやすい。また、低位材料株などは、短期的な値幅取りを狙った資金が集中しやすいだろう。
その他、安倍首相は東日本大震災の集中復興期間が16年3月末で終わるのを踏まえ、次の5年間の新たな枠組みとなる計画を今年夏までにつくると表明。住宅エコ制度も始まっており、復興や省エネ関連などにも関心が向かいそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1150万株、買い1210万株、差し引き60万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
3月4日(水):860万株の売り越し
3月5日(木):80万株の売り越し
3月6日(金):660万株の買い越し
3月9日(月):500万株の買い越し
3月10日(火):230万株の売り越し
■前場の注目材料
・ギリシャの債務問題に対する懸念などでユーロ安が進行
・省エネ住宅ポイント、リフォームにも恩恵
・水素スタンドの安全審査緩和へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 1月機械受注(前月比予想:-4.0%、12月:+8.3%)
08:50 2月国内企業物価指数(前年比予想:+0.4%、1月:+0.3%)
<海外>
09:30 豪・1月住宅ローン(前月比予想:-2.0%、12月:+2.7%)
<KO>









SEO関連




