後場に注目すべき3つのポイント〜値動きの軽い中小型株に短期資金の関心が向かう
[15/03/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・自律反発の目処に到達、抵抗線突破を見極め
・ドル・円は121円41銭、米早期利上げ観測や東京株式市場の強含みで堅調推移
・ITBOOK<3742>やALBERT<3906>など値動きの軽い中小型株に短期資金の関心が向かう
■自律反発の目処に到達、抵抗線突破を見極め
日経平均は反発。92.44円高の18757.55円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。10日のNY市場はギリシャ債務問題への懸念が強まったほか、早期利上げに対する警戒感、原油先物相場の下落などが嫌気された。NYダウは300ドル超の下落となるなか、主力株に売りが先行した。
ただし、寄り付き直後に18600円を割り込む局面もみられたが、前日の安値水準で下げ渋る展開に。その後は先物主導で買い戻しとみられる動きが強まり、プラス圏を回復している。また、年金と見られる買いなども観測されており、押し目買い意欲の強さが窺える展開に。セクターでは、その他金融、不動産、建設、医薬品などが堅調。一方で鉱業、石油石炭、ガラス土石、小売などが軟調。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。
日経平均は直近ボトム水準で下げ渋りをみせ、その後は5日線、ボリンジャーバンドの+1σ、一目均衡表の転換線レベルまで切り返してきている。自律反発としては達成感が出やすいところであり、これら目先の抵抗線を突破できるかが注目されるところ。この水準から戻りの鈍さが意識されてくると、強弱感が対立しやすいところでもあり、再び売り仕掛け的な流れに向かう可能性もあるだろう。
一方でこのレベルを捉えてくるようだと、オプション権利行使価格の18875円辺りまでのトレンドが意識されてくる。ロール・オーバーが中心とは言え、週末に先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えているため、先物の需給による影響を受けやすい。また、配当の増額修正が相次ぐなか、期末要因から配当志向の資金流入も入りやすく、スタンスとしては押し目買いになろう。まずは、18750円処での動向を見極めたい。
■ドル・円は121円41銭、米早期利上げ観測や東京株式市場の強含みで堅調推移
ドル・円は、120円86銭から121円44銭まで堅調推移。ドル・円は、米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測、東京株式市場が強含みに推移していることで堅調に推移。ユーロ・ドルは、1.0715ドルから1.0668ドルまで軟調推移。ユーロ圏金利の先安感、ギリシャ債務問題への警戒感から軟調に推移している。
【経済指標】
日・1月機械受注:前月比-1.7%(前月比予想:-4.0%、12月:+8.3%)
日・2月国内企業物価指数:前年比+0.5%(前年比予想:+0.4%、1月:+0.3%)
豪・1月住宅ローン:前月比-3.5%(前月比予想:-2.0%、12月:+2.7%)
豪・3月ウェストパック景気先行指数:99.5(2月100.7)
【要人発言】
■キー・ニュージーランド首相
・ニュージーランドのインフレ率は、さらに低下する見通し
12時19分時点のドル・円は121円41銭、ユーロ・円は129円71銭、ポンド・円は182円95銭、豪ドル・円は92円27銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は押し目買いなどで切り返す、先物買いなどで一時111円高に
・ITBOOK<3742>やALBERT<3906>など値動きの軽い中小型株に短期資金の関心が向かう
・後場も先物動向を注視、動意付いた銘柄に追随する戦略が継続へ
☆後場の注目スケジュール☆
<海外>
14:30 中国・2月小売売上高
14:30 中国・2月鉱工業生産
16:30 タイ中央銀行が政策金利発表(2.00%で現状維持の予想)
<KO>










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