欧米為替見通し:米国経済指標、FRB高官発言、中東&ギリシャ情勢に要警戒
[15/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
本日31日の欧米市場のドル・円は、ロンドンフィキシングでの期末・年度末に伴う売り買いに警戒しつつ、4名の米国連邦準備理事会(FRB)高官の発言、米国の経済指標及び雇用関連指標を見極める展開が予想される。
米国連邦準備理事会(FRB)高官の発言では、タカ派のラッカー米リッチモンド連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、そして、ハト派のロックハート米アトランタ連銀総裁による、利上げ開始時期の見解を確認することになる。
米国の3月の経済指標、そして雇用関連指標が改善していた場合は、3日に発表される米国の3月雇用統計への期待感が高まることで、ドル買い要因となる。
本日31日は、スイスのローザンヌで開催されているイランの核問題を巡るイランと欧米6か国の協議の枠組み合意の期限となる。イラン核協議の枠組みが合意されれば、イランに対する経済制裁が解除され、中東でのイランの影響力が強まることで、中東の混迷の度合いが増すことになる。
米国とサウジアラビア、イランは、シリアとイラク領内で、イスラム教スンニー派武装勢力に対して空爆しているが、イエメンでは、米国の支援を受けたサウジアラビアが、イランから支援を受けているイスラム教シーア派武装勢力に対して空爆している。
ギリシャ政府が提出した改革リストに対しては、国際支援団から難色が示されており、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、あるいは、ギリシャがロシアや中国から金融支援を求める、との憶測もあり、予断を許せない状況が続いている。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・10-12月期国内総生産確定値(前年比予想:+2.7%)
17:30 英・10-12月期経常収支(予想:-220億ポンド、7-9月期:-270億ポンド)
18:00 ユーロ圏・2月失業率(予想:11.2%、1月:11.2%)
18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.1%、2月:-0.3%)
21:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(景気見通し)
21:50 ロックハート米アトランタ連銀総裁が講演予定
22:00 米・1月S&P/ケース・シラー住宅価格指数(前年比予想:+4.60%、12月:+4.46%)
22:45 米・3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:51.8、2月:45.8)
23:00 米・3月消費者信頼感指数(予想:96.4、2月:96.4)
23:15 メスター米クリーブランド連銀総裁が討論会司会
04:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米経済)
<KO>