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利食いと押し目買いの動きが、セクターなどで明確に分かれる【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

28日の日経平均は続伸。78.88円高の20551.46円(出来高概算31億1000万株)で取引を終えた。一時20655.33円まで上昇しており、連日で15年ぶりの高値水準を更新。10営業日続伸は27年ぶり。出来高は3月13日のSQ時以来の30億株を超えており、SQを除くと昨年11月12日(31億2000万株)以来となる。

27日の米国市場の上昇や円相場がNY時間で1ドル124円台に乗せたことなどが材料視され、買い先行の展開となった。寄り付き直後に20600円をつけると、その後は20600円を挟んでのこう着。ただし、円相場が1ドル124円台に乗せてきたことで、一時20655.33円まで上げ幅を拡大させていた。利食いに押される局面から20500円を割り込む場面もあったが、大引けにかけては再び強含みの展開となっていた。

セクターでは銀行、保険、ゴム製品、輸送用機器、その他金融、電力ガスなどが堅調。一方で、水産農林、サービス、情報通信、非鉄金属、海運などが小安い。

みずほ<8411>などメガバンクへの物色が強まったことにより、出来高は30億株を超えてきている。SQを除くと約半年ぶりの水準であり、10連騰による買い疲れ感もあって、利食いが出やすくなりそうである。明日は投信設定が多く、これが需給の下支えになることで、連騰記録を更新する可能性はある。目先のターゲットとなる2000年のITバブル高値までは、あと180円弱に迫っており、買い意欲は強そうである。

ただし、売り買いが拮抗している状況でもあるため、利食いと押し目買いの動きが、セクターなどで明確に分かれる展開が続きそうである。




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