12日の米国市場ダイジェスト:ダウは140ドル安、ギリシャ債務問題への懸念が拡大
[15/06/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは140ドル安、ギリシャ債務問題への懸念が拡大
NYダウ ナスダック
終値 :17898.84 終値 :5051.10
前日比:-140.53 前日比:-31.41
始値 :18035.83 始値 :5060.25
高値 :18035.83 高値 :5067.96
安値 :17857.07 安値 :5043.24
12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は140.53ドル安の17898.84、ナスダックは31.41ポイント安の5051.10で取引を終了した。昨日、ギリシャの救済を巡って国際通貨基金(IMF)の代表団が交渉を中断したほか、欧州連合(EU)が、同国が債務不履行(デフォルト)に陥る可能性を協議したことが嫌気され、欧州株が全面安となり終日軟調推移となった。6月ミシガン大学景況感指数は予想を上振れたものの、相場への影響は限定的であった。セクター別では全面安となり、エネルギーや医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。
軟調な原油相場を受け、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)、資源のフリーポート・マクモラン(FCX)などが下落。検索大手のグーグル(GOOGL)は、特定の個人情報に対して削除を求められた場合、欧州だけでなく全世界のネット検索結果から同情報を削除するように仏当局から指示を受け、軟調推移となった。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、昨日CEOの退任が報じられ、上昇。アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。
13日、ギリシャ政府の代表団は国際債権団と面談を行い、債務協議における未解決事項への対案を提出する見通し。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円43銭、S&Pが英国の格付け見通し引き下げ
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円77銭から123円14銭まで下落し、123円43銭で引けた。予想を上振れた米国の5月生産者物価指数(PPI)を受けて、一時ドル買いが強まった後、6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値の期待インフレ率の低下や株安を受けて、債券利回りの低下に伴うドル売りが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1198ドルから1.1296ドルまで上昇し、1.1264ドルで引けた。ショートカバーや英国の格下げ観測の浮上で、ユーロ・ポンド絡みの買いが強まった。ユーロ・円は、138円45銭から139円30銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5480ドルから1.5598ドルまで上昇後、反落。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、英国のトリプルAの格付け見通しを安定からネガティブに引き下げたため、今後2年以内の格下げ観測が強まり、ポンド売りが盛り返した。ドル・スイスは、0.9341フランから0.9242フランまで下落した。
■NY原油:続落で59.96ドル、サウジ増産姿勢受けて売り
NY原油は続落(NYMEX原油7月限終値:59.96↓0.81)。60.44ドルから59.73ドルまで下落した。サウジアラビアの国営石油会社(サウジアラムコ)幹部が、「今後数カ月以内に生産量を記録的水準まで引き上げる用意が整っている」と発言したとの一部報道を材料に、売りが優勢になった。
終盤に、米ベーカー・ヒューズ社が米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表し、稼動中リグは前週比7基減の635基。稼働数削減の底打ちが近いとの見方があるなかで、減少が継続したことから、一時買い戻す動きもみられた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.49ドル +0.000ドル(+0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.62ドル -0.250ドル(-0.63%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.06ドル -0.880ドル(-0.41%)
インテル(INTC) 31.32ドル -0.530ドル(-1.66%)
アップル(AAPL) 127.17ドル -1.420ドル(-1.10%)
グーグル(GOOG) 532.33ドル -2.280ドル(-0.43%)
フェイスブック(FB) 81.53ドル -0.300ドル(-0.37%)
キャタピラー(CAT) 87.86ドル -0.310ドル(-0.35%)
アルコア(AA) 12.07ドル -0.025ドル(-0.21%)
ウォルマート(WMT) 72.43ドル -0.510ドル(-0.70%)
スプリント(S) 4.64ドル -0.035ドル(-0.75%)
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