23日の米国市場ダイジェスト:ダウは24ドル高、ギリシャ問題解決への期待も利益確定売り広がる
[15/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは24ドル高、ギリシャ問題解決への期待も利益確定売り広がる
NYダウ ナスダック
終値 :18144.07 終値 :5160.09
前日比:+24.29 前日比:+6.12
始値 :18121.78 始値 :5161.68
高値 :18188.81 高値 :5163.42
安値 :18108.10 安値 :5139.33
23日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は24.29ドル高の18144.07、ナスダックは6.12ポイント高の5160.09で取引を終了した。ギリシャと欧州連合(EU)が週内にも合意に至るとの期待を受け、アジア、欧州株価が全面高となり買いが先行。5月耐久財受注が予想を大きく下振れたほか、前日の急伸を受けた利益確定の売りが広がり、上値の重い展開となったが引けにかけて緩やかに上昇。5月新築住宅販売件数は7年ぶりの高水準となった。ナスダック総合指数は昨日に引き続き過去最高値を更新した。セクター別では、電気通信サービスや小売が上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。
通信大手のAT&T(T)はバークレイズによる投資判断引き上げを受け、上昇。検索大手のグーグル(GOOGL)は、広告をベースに無料の音楽ストリーミングサービスを開始することを発表し、堅調推移。レストランチェーンのダーデン・レストランツ(DRI)は、決算内容が好感され、買われた。一方で、携帯端末のブラックベリー(BBRY)は決算内容が嫌気され下落。
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は、経済成長が1-3月期に比べて大幅に改善し、原油安やドル高などのインフレを抑制している要因が後退の兆しを見せれば、9月にも利上げを開始するのに適した経済環境になるとの考えを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円94銭、パウエルFRB理事が9月の利上げに言及
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、124円18銭まで上昇後、123円64銭へ反落し、123円94銭で引けた。ギリシャと債権者が救済策で今週中にも合意にいたるとの期待を受けて、リスク選好の円売りになった。一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)理事が9月の利上げに言及したこと、予想を上振れた米国の新築住宅販売や製造業指数を受けて、債券利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1136ドルまで下落後、1.1208ドルへ反発し、1.1169ドルで引けた。ギリシャは債権者と救済策で合意したとしても、月末の国際通貨基金(IMF)への支払いに間に合わないとの警戒感が浮上し、ユーロ売りが継続した。ユーロ・円は、138円75銭から138円21銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.5788ドルから1.5709ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9323フランから0.9388フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で61.01ドル、米在庫統計発表控え減少予想で買い強まる
NY原油は続伸(NYMEX原油8月限終値:61.01↑0.63)。この日から取引の中心となる8月限は、59.55ドルまで下落した後、61.42ドルまで上昇した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事が、9月利上げの可能性に言及し、ドル高となったことで、割高感から売りがいったん強まった。
その後は、23日の取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間統計、24日(水)発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、在庫減少予想から買いが優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.67ドル +0.195ドル(+1.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.22ドル +0.365ドル(+0.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)218.28ドル +1.770ドル(+0.82%)
インテル(INTC) 32.09ドル -0.175ドル(-0.54%)
アップル(AAPL) 127.03ドル -0.580ドル(-0.45%)
グーグル(GOOG) 540.48ドル +2.290ドル(+0.43%)
フェイスブック(FB) 87.88ドル +3.140ドル(+3.71%)
キャタピラー(CAT) 88.45ドル +0.180ドル(+0.20%)
アルコア(AA) 11.75ドル -0.015ドル(-0.13%)
ウォルマート(WMT) 72.55ドル -0.240ドル(-0.33%)
スプリント(S) 4.58ドル -0.115ドル(-2.45%)
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