ユーロ週間見通し:ギリシャ債務不履行やユーロ圏離脱の可能性が残る
[15/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■下落、ギリシャ債務協議難航でユーロ売り
先週のユーロ・ドルは下落。ユーロ圏財務相会合や欧州連合(EU)首脳会議などでギリシャ債務協議が難航し、ギリシャの債務不履行懸念が高まったことが要因。1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたこともユーロ売り・米ドル買いを促す一因となったようだ。取引レンジは1.1130ドル-1.1410ドル。
■弱含みか、ギリシャの債務不履行やユーロ圏離脱の可能性残る
今週のユーロ・ドルは弱含みか。27日に開かれるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)でギリシャ側と合意できなかった場合、債務不履行やユーロ圏からの離脱に対する警戒感が一段と高まり、ユーロ売りが強まる見込み。ウクライナの債務不履行懸念が高まっていることもユーロ売り材料となる。
ただし、ギリシャ債務協議が27日中に合意に達した場合、週初よりユーロ買いが急速に広がる可能性があるので協議結果に注意したい。
予想レンジ:1.0900ドル-1.1400ドル
■対円レートは弱含み、ギリシャ債務懸念でリスク回避的な円買いが増える
先週のユーロ・円は弱含み。ユーロ圏財務相会合や欧州連合(EU)首脳会議などでギリシャ債務協議が難航し、ユーロ売り・円買いがやや活発となった。日本の5月コアインフレ率は前年比+0.1%となり4月実績を下回ったが、市場予想を上回ったことで特に意識されなかったようだ。取引レンジは137円67銭-140円64銭。
■上値は重いままか、ユーロ建て債券売却に絡んだユーロ売りを警戒
今週のユーロ・円は上値の重い展開が予想される。27日に開かれるユーロ圏財務相会合の協議結果が大変重要となる。合意できなかった場合はユーロ売り・円買いが継続する見込み。ただし、ギリシャ政府が債権団と合意してもギリシャ債務問題の根本的な解決にはならないとの見方が多い。日本の機関投資家がユーロ建て債券の売却に動く可能性もあることから、ユーロの上値は重いままとなりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6月30日:5月ユーロ圏失業率(予想:11.1%、4月:11.1%)
・6月30日:6月ユーロ圏消費者物価コア指数(前年比予想:+0.8%、5月:+0.9%)
予想レンジ:135円00銭-140円00銭
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