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欧米為替見通し:ギリシャ問題と雇用統計前で動きにくい、米指標強ければドル123円視野

注目トピックス 市況・概況

本日1日の欧米市場のドル・円は、ギリシャの債務不履行(デフォルト)への懸念を背景にとした売り買いは一服し、指標にらみの展開となりそうだ。

市場は比較的落ち着きを取り戻しており、東京市場では仲値にかけて輸入企業によるドル買いがみられ、一時122円60銭付近に戻した。

欧米市場では、その後は2日に発表される米雇用統計や5日に実施されるギリシャ国民投票を控え動きづらい展開が予想される。市場関係者からは「次の材料待ち」との声が聞かれる。

欧米市場では米・6月ADP雇用統計や米・6月ISM製造業景況指数などの重要指標が発表される。指標が強ければ、ドル・円は123円を目指す展開という。

逆に指標が弱く、ギリシャ問題への警戒感が加われば、前日同様に122円を割り込むとみられている。前日の欧州市場で、ギリシャ問題への警戒感から121円93銭まで値を下げた。

ドル・円は、122円ちょうどにオプションに伴う厚い買いが観測されるほか、122円から下値にはストップロスがあるとみられている。前日の攻防では、オプション絡みの買いによって、122円台が維持された、と市場関係者はみている。

ユーロ・円は、「前日売りすぎたので、調整の買い」と市場関係者は話す。ただ、ギリシャ問題への不透明感が残っているため、積極的には買いにくいという。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月製造業PMI(予想:52.5、5月:52.0)
・18:30 英中銀・金融安定報告書(カーニー総裁会見)
・18:30 ユーロ圏財務相電話会合(ギリシャ協議)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請件数(前回:-22.5%)
・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:+21.8万人、5月:+20.1万人)
・23:00 米・6月ISM製造業景況指数(予想:53.2、5月:52.8)
・23:00 米・5月建設支出(前月比予想:+0.4%、4月:+2.2%)



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