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前場に注目すべき3つのポイント〜チャイナ・ショックのとばっちりを受ける日本市場、しばらくは冷静に押し目を探る

注目トピックス 市況・概況

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:チャイナ・ショックのとばっちりを受ける日本市場、しばらくは冷静に押し目を探る
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し
■前場の注目材料:小売り各社の収益回復が鮮明


■チャイナ・ショックのとばっちりを受ける日本市場、しばらくは冷静に押し目を探る

9日の東京市場は不安定な相場展開が続きそうである。8日の米国市場は中国株安を嫌気した流れが波及し。NYダウは260ドル超の大幅な下げとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円安の19285円となり、幅広い銘柄に売りが先行することになろう。また、米国ではシステム障害で売買停止となった影響が大きく、チャイナ・ショックを織り込んだとの判断をしづらいところである。

本日も中国市場の動向を睨みながらの展開になるが、当局の相次ぐ株価浮上策がとられている。しかし、1400社以上の企業が売買停止を申請と伝えられるなど、もはや市場として機能していないため、反発をみせたとしても安心感にはつながらないだろう。保険会社による保有比率引き上げに対して、企業幹部による6ヶ月の売却停止措置などが打ち出された。

日本の下落局面でも空売り規制等が発動したが、こういった規制では一時の下げ止まりにしか効果はない。中国の売買停止企業が増える中、当然ヘッジ売り対象やポジション圧縮が進められるため、日本市場がこのとばっちりを受けることになる。イレギュラー的な価格形成になりやすいが、ここしばらくは業績などに安心感のある企業など、冷静に押し目を探りたいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1670万株、買い1700万株、差し引き30万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月2日(木):1040万株の買い越し
7月3日(金):240万株の買い越し
7月6日(月):10万株の売り越し
7月7日(火):450万株の売り越し
7月8日(水):70万株の買い越し


■前場の注目材料

・ギリシャ、ユーロ圏救済基金に3年間の支援を申請
・上海株急落、異例の1400銘柄以上売買停止へ
・新型IPHONE、初回生産は過去最高の9000万台に
・小売り各社の収益回復が鮮明


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 5月機械受注(前月比予想:-4.9%、4月:+3.8%)
・08:50 前週分対外対内証券売買

<海外>
・時間未定 韓国中央銀行が政策金利発表(1.50%で現状維持の予想)
・10:30 豪・6月失業率(予想:6.1%、5月:6.0%)
・10:30 中国・6月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、5月:1.2%)
・10:30 中国・6月生産者物価指数(前年比予想:-4.6%、5月:-4.6%)



<SY>

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