欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、複数の重要イベント待ちで動きにくい展開
[15/07/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
15日の欧米為替市場で、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長による議会証言や米経済指標の発表など、複数の重要イベント待ちで、動きにくい展開。
イエレン米FRB議長の下院金融委員会での半期証言が最大の焦点となる見通し。足元では米利上げについて年内実施に強気と弱気に分かれており、発言内容から利上げが確実視されれば、ドル・円は124円台乗せが予想される。
14日に発表された6月米小売売上高は予想を下回り、失望売りを誘った。利上げ時期を見極める意味でも、今晩発表される米・6月生産者物価指数や6月鉱工業生産などの経済指標が注目される。
東京市場では、123円40銭で寄り付いた後、ポジション調整の売り買いにとどまった。上海が弱含んだ割には日経平均株価が堅調で、ドル・円も底堅い値動きとなった。
11時に発表された中国の4-6月期国内総生産、6月小売売上高、中国・6月鉱工業生産がいずれも予想を上回ったことが好感され、中国経済とオーストラリアの結びつきの強さから豪ドルが買われた。
日本銀行は市場の予想通り、現行の金融政策の維持を決めた。2015年度の経済成長身通しを引き下げたが、ドル・円の値動きへの影響は限定的だった。
黒田東彦総裁は会合後、記者会見し、米国経済について、4-6月期は「明確に回復している」との見解を示した。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・3-5月ILO失業率(予想:5.5%、2-4月:5.5%)
・17:30 英・6月失業率(予想:2.3%、5月:2.3%)
・20:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+4.6%)
・20:00 南ア・5月小売売上高(前年比予想:+2.5%、4月:+3.4%)
・21:30 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院で証言予定(テキスト公表)
・21:30 米・6月生産者物価指数(前年比予想:-0.9%、5月:-1.1%)
・21:30 米・6月生産者物価コア指数(前年比予想:+0.7%、5月:+0.6%)
・21:30 米・7月NY連銀製造業景気指数(予想:3.25、6月:-1.98)
・22:15 米・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、5月:-0.2%)
・22:15 米・6月設備稼働率(予想:78.1%、5月:78.1%)
・23:00 イエレン米FRB議長が下院金融委員会で半期証言
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25%引き下げ予想)
・01:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(経済見通し)
・01:25 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済見通し)
・03:00 米・地区連銀経済報告公表
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