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前場に注目すべき3つのポイント〜利食い先行は想定内、押し目買い意欲の強さが窺えることに

注目トピックス 市況・概況

22日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利食い先行は想定内、押し目買い意欲の強さが窺えることに
■外資系証券の注文動向:差し引き510万株の買い越し
■前場の注目材料:米アップル、4-6月期は38%増益も販売台数が予想を下振れ、時間外取引で下落


■利食い先行は想定内、押し目買い意欲の強さが窺えることに

22日の東京市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、IBMの軟調な決算やユナイテッド・テクノロジーズの下方修正などが嫌気された。また、時間外ではアップルが4-6月利益は予想を上回ったものの、iPhoneの販売台数が予想を下振れたことが嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の20720円。円相場は1ドル123円85銭辺りとやや円高に振れていることも、利益確定に向かわせそうだ。

もっとも、日経平均は足元で6営業日続伸しており、上げ幅は1000円を超えている。終値ベースでの年初来高値にあと20円に迫っていることもあり、想定内の一服といったところである。調整局面での押し目買い意欲の強さが窺えることになろう。とはいえ、決算発表が本格化する中、米企業の決算に対する不透明感が高まりやすく、相対的に出遅れている銘柄や値動きの軽い中小型株などにシフトしやすい。

個人主体の物色になりやすく、訪日外国人客数の発表を控えて、インバウンド関連に改めて関心が向かいやすい。中国市場が落ち着きをみせていることも安心感につながる。また、フランスの高級ブランド、エルメス・インターナショナルは、1-6月期売上高が前年同期比21%増加したと発表。日本での需要が好調だったことが寄与しており、高級品を手掛ける企業への波及も意識されよう。

その他、日本電産<6594>などの決算が予定されており、日本企業の決算も本格化する。自社株買いなどの動きも再び意識されてくることになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き510万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1560万株、買い2070万株、差し引き510万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月14日(火):40万株の売り越し
7月15日(水):120万株の売り越し
7月16日(木):130万株の買い越し
7月17日(金):250万株の買い越し
7月21日(火):290万株の買い越し


■前場の注目材料

・米アップル、4-6月期は38%増益も販売台数が予想を下振れ、時間外取引で下落
・百貨店売り上げ、3ヶ月連続で増加
・東証、東芝<6502>を「特設注意市場銘柄」指定へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 豪・4-6月期消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、1-3月期:+1.3%)



<SY>

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