後場に注目すべき3つのポイント〜決算は見極めてからの対応でも遅くない
[15/07/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・決算は見極めてからの対応でも遅くない
・ドル・円は123円94銭付近、日本株とユーロにらみ
・TPP関連報道を受けて自動車部品関連に見直しの動き強まるか
■決算は見極めてからの対応でも遅くない
日経平均は反発。81.37円高の20675.04円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場は、アップルの下落のほか、マイクロソフトなどの決算が嫌気され、NYダウ、ナスダックともに下落。ただし、アップルの下落については前日の段階で過剰に反応しており、日経平均は200円超の下落に対する自律反発の格好に。また、日本電産<6594>の決算が好感されるなど、業績評価の流れも見られている。
ただし、一時20700円を回復する局面がみられたものの、日中値幅は60円弱と狭いレンジ取引が続いており、物色の流れも個別に材料の出ている銘柄への値幅取り狙いにとどまっている。セクターでは小売、空運、食料品、その他製品、パルプ紙、情報通信、陸運などが堅調。半面、鉄鋼、鉱業、石油石炭、金属製品などが冴えない。
日経平均は自律反発の域であり、積極的には手掛けづらい状況である。23日の米国ではキャタピラーの決算などを控えていることもあり、日米ともに決算を見極めてからの物色になりやすい。もっとも、日本電産<6594>の決算評価の動きをみても、買い気配で始まったものの、その後も上げ幅を広げており、決算を見極めてからでも遅くない状況。マネパG<8732>などもじわじわと評価される流れであった。
そのため、決算を受けつつ、動きが出てきてから短期筋の資金流入が強まる状況であり、決算を見極めてからの冷静な対応が窺える。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は123円94銭付近、日本株とユーロにらみ
ドル・円は123円94銭付近で推移。日本株高を受け買い先行となったが、足元で買いは一服。
東京市場のドル・円は123円97銭で寄り付いた。日本株が買い先行となり、ドル高・円安の流れ。日経平均の上げ幅拡大で、ドル・円は124円15銭に上昇。買い一服後は、おおむね124円台で推移した。
一方、ギリシャ議会で、改革法案の可決に十分な賛成票が見込まれる、との報道を受け、ユーロが上昇。ドル・円は午前終盤に124円を割り込んだ。
12時20分時点のドル・円は123円94銭、ユーロ・円は135円75銭、ポンド・円は193円62銭、豪ドル・円は91円46銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 小瀬正毅)
■後場のチェック銘柄
・ファーストリテ<9983>が一時節目の60000円に到達し上場来高値を更新
・日本触媒<4114>の好業績観測報道で化学セクター全般への期待高まるか
・TPP関連報道を受けて自動車部品関連に見直しの動き強まるか
☆後場の注目スケジュール☆
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