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買い先行も、自律反発にとどまるか

注目トピックス 市況・概況
『米株式市場』

 29日のNY市場はまちまち。9月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか住宅価格指数の上昇を受け、買いが先行。昨日、大幅下落となったスイスの資源商社グレンコアの株価が反発し、原油価格や商品価格が上昇したことも好感された。しかしながら、世界経済減速への警戒感からアジア株が大幅安となったほか、投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)がS&P500の目標株価を引き下げたことで企業の収益性が悪化するとの懸念も強まり、売り買いが交錯する展開となった。ダウ平均は47.24ドル高の16049.13、ナスダックは26.65ポイント安の4517.32。

 日本株市場が大幅に上昇したほか、欧州市場が軒並み上昇して始まっている。グローベックスのNYダウ先物は時間外で180ドル高程度を織り込んで推移しており、買い先行の展開が見込まれる。

 経済指標では9月のADP全米雇用報告が発表される。市場予想は、民間部門雇用者数が19万4000人増。雇用統計の前哨戦として注目される指標ではあるが、年内利上げがコンセンサスとなるなかでは、相場への反応はそれほど大きくならないとみられる。

 テクニカル面では調整トレンドが継続している状況。グローベックスにさや寄せする格好となっても、25日線が上値抵抗として意識される。また、ナスダックについては8月安値を意識したトレンド形成であり、自律反発の域は脱せそうにないだろう。



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