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海外勢のフロー限られ個人主体の物色が中心に【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
25日の日経平均は6営業日ぶりに反落。77.31円安の19847.58円(出来高概算20億株)で取引を終えた。トルコ軍がロシアの爆撃機を領空侵犯したとして撃墜。両国間の緊張が高まる状況によって地政学リスクが警戒される中、利食い優勢の展開となった。ただし、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>が日経平均を下支えする格好となり、5日線レベルでの底堅さが意識された。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの下落。セクターでは、電力ガス、鉱業、石油石炭、鉄鋼が上昇。半面、証券、その他金融、銀行、パルプ紙、空運、保険、精密機器、建設、電気機器などが冴えない。

日経平均は6営業日ぶりに下落となったが、東証2部指数、マザーズ指数、ジャスダック平均はプラスで終えており、海外勢のフローが減少する中で、個人主体の中小型株物色が中心になっているようである。25日の米国市場では翌26日が感謝祭で休場になるため、閑散取引となろう。当然、26日の東京市場への資金流入は限られたものになる。薄商いの中を、引き続き個人主体の物色が中心になりやすいだろう。

政府は25日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の政策大綱を官邸で開いた総合対策本部の会合で決定した。また、あす26日は一億総活躍社会の実現に向けて、国民会議を開いて、緊急対策を取りまとめる。外部リスクを避けたい流れもあり、政策期待などで動きやすい相場展開になりそうだ。

なお、日銀は25日、10月30日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。9人の政策委員は新興国経済や物価の下振れリスクが大きいとの認識を共有しており、追加緩和への期待感が高まりやすい。そのため、下値の堅さは引き続き意識されやすいだろう。



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