今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円台後半で推移か、株高持続への期待でドル下げ渋りも
[16/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日のドル・円は、東京市場では113円23銭から113円74銭で推移。欧米市場でドルは113円80銭まで買われた後、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を受けて112円61銭まで反落し、112円76銭で取引を終えた。
本日30日のドル・円は主に112円台後半で推移か。4月利上げ観測は大幅に後退したが、株高持続への期待は残されており、ドルはやや底堅い動きを見せる可能性がある。
29日に行われたイエレンFRB議長の講演では、「政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の軌道が昨年12月の想定よりもやや低い水準となる公算が大きい」との見解が表明された。イエレン議長は、海外のリスクは米国の経済情勢やインフレ見通しに影響を及ぼす可能性があり、利上げを慎重に進めることが適切であるとの認識を示した。
市場関係者の間からは「4月利上げの可能性はほぼ消滅した」との声が聞かれており、次回利上げは6月か7月になるとの見方が増えている。ただし、イエレンFRB議長は「今後数年は緩やかな利上げを予想している」と述べており、市場関係者の金利先高観は特に後退していないようだ。
3月16日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利予測では、2018年末の政策金利は3%程度と想定されており、日本やユーロ圏との金利格差は拡大していく状況に変わりはない。ドル相場に対する支援材料のひとつとなりそうだ。
<SY>
本日30日のドル・円は主に112円台後半で推移か。4月利上げ観測は大幅に後退したが、株高持続への期待は残されており、ドルはやや底堅い動きを見せる可能性がある。
29日に行われたイエレンFRB議長の講演では、「政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の軌道が昨年12月の想定よりもやや低い水準となる公算が大きい」との見解が表明された。イエレン議長は、海外のリスクは米国の経済情勢やインフレ見通しに影響を及ぼす可能性があり、利上げを慎重に進めることが適切であるとの認識を示した。
市場関係者の間からは「4月利上げの可能性はほぼ消滅した」との声が聞かれており、次回利上げは6月か7月になるとの見方が増えている。ただし、イエレンFRB議長は「今後数年は緩やかな利上げを予想している」と述べており、市場関係者の金利先高観は特に後退していないようだ。
3月16日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利予測では、2018年末の政策金利は3%程度と想定されており、日本やユーロ圏との金利格差は拡大していく状況に変わりはない。ドル相場に対する支援材料のひとつとなりそうだ。
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