後場に注目すべき3つのポイント〜新年度入り以降の政策を意識した物色に
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・新年度入り以降の政策を意識した物色に
・ドル・円は112円32銭付近、ドルもみあい、国内実需筋は買い
・東急<9005>、大和ハウス<1925>など目標株価変更が8社
■新年度入り以降の政策を意識した物色に
日経平均は小幅に反発。11.08円高の16890.04円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。30日の米国市場は、NYダウが4日続伸となった。ADP雇用報告が予想を上振れたことで、週末発表される雇用統計にも強気の見方が広がったが、早期利上げの可能性は低いとの思惑から、終日堅調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の16985円となり、この流れを引き継ぐ格好から始まると、その後一時17033.65円まで上げ幅を広げる場面もみられた。
しかし、円相場は1ドル112円台半ば辺りと、やや円高に振れて推移しており、自律反発の域は脱せず。17000円処での上値の重さが意識されるなか、下げに転じる場面もみられている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみが上昇。セクターでは鉱業、銀行、ガラス土石、ゴム製品、電気機器、証券、輸送用機器、保険がしっかり。一方で、水産農林、小売、食料品、情報通信、医薬品、鉄鋼、空運、パルプ紙が冴えない。
日経平均は17000円を挟んでのこう着が続いている。想定内の値動きではあるが、価格帯別出来高の積み上がりがみられている16900-17100円のレンジを下回っていることもあり、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすい。期末株価への思惑から底堅さは意識されそうだが、新年度入り以降の利益確定も警戒されるなか、水準としては上回っておきたいところであろう。
25日線が支持線として意識されているが、これを割り込んできたときに、押し目買いの流れが強まるかが注目される。なお、米雇用統計については強気な見方が増えているが、それでも早期利上げ観測にはつながらないとみられており、円相場についても円高傾向に振れやすい状況であろう。積極的なポジションは避けられ、新年度入り以降の政策を意識したテーマ株での値幅取りが中心になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は112円32銭付近、ドルもみあい、国内実需筋は買い
31日午前の東京外為市場で、ドル・円はもみあう展開となった。国内実需筋による年度末のドル買いと株価の下落を受けたドル売りが交錯した。
ドル・円は朝方112円24銭を付けた後、国内実需筋が年度末のまとまったドル買いを入れたことで一時112円66銭まで切り返した。
ただ、日経平均株価がマイナス圏に転落した場面では海外勢によるドル売りが強まり112円前半に値を下げた。
ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移となっており、目先上海総合指数が下落基調となればドルは午後の取引では112円前半で弱含む可能性はあろう。
ここまで、ドル・円は112円24銭から112円66銭、ユーロ・ドルは1.1314ドルから1.1342ドル、ユーロ・円は127円18銭から127円62銭で推移。
12時24分時点のドル・円は112円32銭、ユーロ・円は127円07銭、ポンド・円は160円97銭、豪ドル・円は85円84銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日経平均構成銘柄の上昇率トップは東芝<6502>で6.6%高
・東急<9005>、大和ハウス<1925>など目標株価変更が8社
・黒田日銀総裁「現在の緩和政策に量的な限界はない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 独・2月小売売上高(前月比予想:+0.4%、1月:-0.1%修正値)
<SY>
・新年度入り以降の政策を意識した物色に
・ドル・円は112円32銭付近、ドルもみあい、国内実需筋は買い
・東急<9005>、大和ハウス<1925>など目標株価変更が8社
■新年度入り以降の政策を意識した物色に
日経平均は小幅に反発。11.08円高の16890.04円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。30日の米国市場は、NYダウが4日続伸となった。ADP雇用報告が予想を上振れたことで、週末発表される雇用統計にも強気の見方が広がったが、早期利上げの可能性は低いとの思惑から、終日堅調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の16985円となり、この流れを引き継ぐ格好から始まると、その後一時17033.65円まで上げ幅を広げる場面もみられた。
しかし、円相場は1ドル112円台半ば辺りと、やや円高に振れて推移しており、自律反発の域は脱せず。17000円処での上値の重さが意識されるなか、下げに転じる場面もみられている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみが上昇。セクターでは鉱業、銀行、ガラス土石、ゴム製品、電気機器、証券、輸送用機器、保険がしっかり。一方で、水産農林、小売、食料品、情報通信、医薬品、鉄鋼、空運、パルプ紙が冴えない。
日経平均は17000円を挟んでのこう着が続いている。想定内の値動きではあるが、価格帯別出来高の積み上がりがみられている16900-17100円のレンジを下回っていることもあり、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすい。期末株価への思惑から底堅さは意識されそうだが、新年度入り以降の利益確定も警戒されるなか、水準としては上回っておきたいところであろう。
25日線が支持線として意識されているが、これを割り込んできたときに、押し目買いの流れが強まるかが注目される。なお、米雇用統計については強気な見方が増えているが、それでも早期利上げ観測にはつながらないとみられており、円相場についても円高傾向に振れやすい状況であろう。積極的なポジションは避けられ、新年度入り以降の政策を意識したテーマ株での値幅取りが中心になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は112円32銭付近、ドルもみあい、国内実需筋は買い
31日午前の東京外為市場で、ドル・円はもみあう展開となった。国内実需筋による年度末のドル買いと株価の下落を受けたドル売りが交錯した。
ドル・円は朝方112円24銭を付けた後、国内実需筋が年度末のまとまったドル買いを入れたことで一時112円66銭まで切り返した。
ただ、日経平均株価がマイナス圏に転落した場面では海外勢によるドル売りが強まり112円前半に値を下げた。
ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移となっており、目先上海総合指数が下落基調となればドルは午後の取引では112円前半で弱含む可能性はあろう。
ここまで、ドル・円は112円24銭から112円66銭、ユーロ・ドルは1.1314ドルから1.1342ドル、ユーロ・円は127円18銭から127円62銭で推移。
12時24分時点のドル・円は112円32銭、ユーロ・円は127円07銭、ポンド・円は160円97銭、豪ドル・円は85円84銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日経平均構成銘柄の上昇率トップは東芝<6502>で6.6%高
・東急<9005>、大和ハウス<1925>など目標株価変更が8社
・黒田日銀総裁「現在の緩和政策に量的な限界はない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 独・2月小売売上高(前月比予想:+0.4%、1月:-0.1%修正値)
<SY>