欧米為替見通し:ドル底堅い展開か、日銀の緩和補完策報道で円売り
[16/04/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今晩から来週にかけての外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。日銀は追加金融緩和の一環として金融機関への貸し出しにマイナス金利適用を検討していると報じられ、円売りが強まりやすい見通し。ただ、米利上げ観測は後退しているため、ドル・円の上昇は長続きしないかもしれない。
一部通信社が22日午後、「日銀は27-28日開催の金融政策決定会合で、金融機関に対する貸し出しにマイナス金利を適用することを検討中」と報じた。市場ではマイナス金利導入の効果を高めることを目的とした追加緩和の一環と理解され、報道を受け円売りが強まった。ドル・円は4月6日以来、約2週間ぶりに110円を回復。今晩の欧米市場でも円売り材料として注目されそうだ。ただ、実際に日銀が来週の会合でこうした補完策を導入するかどうかは現時点では不透明で、円売りは限定的になる可能性もある。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が26-27日(日本時間27-28日)に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)では、現行の金融政策は据え置きの公算。FOMCでは6月14-15日の会合も、6月23日に実施される英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の結果を見極めるため、金融政策の維持が予想されている。早期利上げ期待は後退し積極的なドル買いは手控えられる見通しで、ドル・円の上昇基調は長続きしないだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・4月製造業PMI速報値(予想:51.9、3月:51.6)
・17:00 ユーロ圏・4月サービス業PMI速報値(予想:53.3、3月:53.1)
・17:00 ユーロ圏・4月総合PMI速報値(予想:53.3、3月:53.1)
・21:30 カナダ・2月小売売上高(前月比予想:-0.8%、1月:+2.1%)
・21:30 カナダ・3月消費者物価指数(前年比予想:+1.2%、2月:+1.4%)
・22:45 米・4月製造業PMI速報値(予想:52.0、3月:51.5)
・ユーロ圏財務相会合
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