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欧米為替見通し:ドルは調整後に底堅い展開か、日米の金融政策にらみ

注目トピックス 市況・概況
今週の欧米外為市場では、ドル・円は日米の金融政策を手がかりに底堅い展開となりそうだ。日銀は追加金融緩和に踏み切るとの期待感から円売り圧力が強まりやすい見通し。反面、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは見送られる公算で、積極的なドル買いが手控えられる展開に変わりはなく、ドル・円の大幅高は想定しにくい。

今週は26-27日(日本時間27-28日)の連邦公開市場委員会(FOMC)と27-28日の日銀金融政策決定会合が焦点。日銀は金融機関に対する貸し出しにマイナス金利を適用することを検討中と、22日午後に報じられた後、ドル・円は一時112円に接近。ただ、「報道を受けて109円半ばからの上昇は明らかに過剰反応」(邦銀関係者)との見方から、25日の欧米市場ではドル・円は調整の円買戻しが強まるだろう。このため、いったん心理的節目の110円を目指す展開となるかもしれない。

日銀は22日に報じられた内容にマイナス金利幅の拡大やETFの買い入れ増額などが加えた一段の追加金融緩和への期待感が高まっている。このため、28日の政策決定に向けて再び円売り圧力が強まりやすい見通し。一方、米追加利上げは見送りが市場コンセンサスで、ドルを大きく押し上げる手がかりは乏しい。日銀の緩和内容が市場の期待通りだった場合、2月中旬から3月末まで下値支持線として機能していた112円は回復しても、この水準から大きく上放れる展開は見込みづらい。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・4月IFO企業景況感指数(予想:107.1、3月:106.7)
・23:00 米・3月新築住宅販売件数(予想:52.0万戸、2月:51.2万戸)
・23:30 米・4月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-9.0、3月:-13.6)
・02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)



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